達の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「達成」「上達」など、「達」を使った熟語からは前に向かっていくような「向上心」が感じられます。そのイメージを活かして名前に使われることは多く、「達也(タツヤ)」の名前でよく目にすると思います。名前に使おうと考えているなら、ぜひ意味を知っておくと願いが込めやすくなりますよ。「達」の名付けのポイントをご説明します。
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「達」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 12画 |
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音読 | タツ |
訓読 | とお(る) |
名乗り | いたる、かつ、さと、さとし、さとる、しげ、すすむ、ただ、たて、と、とう、とうる、とお、とおる、のぶ、ひろ、みち、よし |
意味 | 1. 通る。通じる。届く。貫く
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由来/ 成り立ち |
「辶」は「歩くこと、進むこと」、「羍」は親羊から子羊がするりと生れ落ちる様子を表す。組み合わせて「滞りなく物事が進むこと」を表し、後に現在の「達」の形に変化した。 |
説明の 仕方 |
達成の達、友達の達 |
「達」の意味や由来は?
「達」がもつ意味は漢字の成り立ちから理解することができます。字の右側にある部分はよく「幸」という字と間違われますが、これも成り立ちを見ると理解が深まるはずです。それでは確認していきましょう。
「達」は、もともと「辶(しんにょう)」と「羍」を組み合わせた漢字でした。「羍」はさらに「大」と「羊」に分けられ、「大」は後ろから見た羊の形を表し、「羊」はそのまま動物の羊を表します。ここから、2匹の羊を上下に並べることで親羊から子羊が、滑り出すように勢いよく生まれ落ちる様子を字にしたのが「羍」だといわれています。このように「羊」が関係しているため、「達」の右側は「幸」よりも横線が1本多くなっているんですね。「辶」は「歩くこと、進むこと」を意味するので、これらを組み合わせて「滞りなく物事が進むこと」を表したのが「達」です。こうして「道が通じる」「届く」「つらぬく」など様々な意味が生まれ、まとめて「通る」と表現するようになりました。
男の子に人気がある「達」
「達」を使った名前といえばすぐに「達也(タツヤ)」が思い浮かぶのではないでしょうか。明治安田生命の名前ランキングによると1964年からこの名前は使われているようで、1983~1996年に関してはほぼ毎年のようにトップ10にランクインしています。この人気の背景には野球漫画の名作『タッチ』の主人公・上杉達也の名前にあやかって、「自分の子供にも同じ名前をつけたい!」と考えられたからではないかと言われています。漫画の連載が1981~1986年までだったので人気の時期とも重なります。
こうして「タツ」の響きをもつ漢字として定着し、ほかにも達彦(タツヒコ)や達希(タツキ)、達郎(タツロウ)などの名前に使われます。
向上心に満ちた「達」
「達」は「滞りなく物事が進む」様子を表した漢字なので、「物事を(滞りなく進めて)完全に終えること」を表す「達成」、「(滞りなく進んで)どこかに辿りつくこと」を表す「到達」など、様々な熟語に使われています。ここから、高い目標や遠いところに到達するために「向上心をもつ」「努力する」といったイメージが連想できます。「向上心をもって、努力を惜しまない子に」「決めたことは最後までやり通せる子に」と願いを込められそうですね。
また「滞りのない」様子は、障害物がなくどこまでも広がっていく情景が浮かび、「(隅々まで)届く、行き渡る」ことにつながります。ここから「達観」という熟語には「全体を見通すこと、そこから本質を見極めること」の意味があり、「物事を見極められる洞察力のある子」「優れた能力の持ち主に」と想いを表現することもできます。
他にも「達」の字がもつ意味やイメージを理解すると様々な熟語の理解が進みます。そうすると子供の名前に込める願いや想いもたくさん思いつきそうですね。素敵な願いの込もった名前を贈ってあげてくださいね。