の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「暢」は、のんびり伸び伸びとした様子を表す熟語、「暢気(のんき)」に使われるように、穏やかな印象をもつ漢字です。ただ、普段の生活の中では、目にする機会が少ない字でもありますね。「暢」がもつイメージを膨らませて素敵な名付けができるように、意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「暢」漢字の読みや画数の基本情報

画数 14画
音読 チョウ
訓読 の(びる)
名乗り いたる、かど、とうる、とおる、なが、のぶ、のぶる、のぼる、まさ、みつ、みつる、よう
意味

1. 伸びる。生長する。のびのびする
2. 通る。届く
3. 延ばす。広げる

由来/
成り立ち
「申」は「伸びる」の意味がある。これに台座の上に置かれた宝玉を表す「昜」を組み合わせて、宝玉の光で精気を得て「(寿命が)伸びる」の意味に。
説明の
仕方
暢気の暢

「暢」の意味や由来は?

のどか

「暢」には冒頭の「暢気」の言葉通り、「伸びる。のびのびする」などの意味があります。これは漢字をヘンの「申」とツクリの「昜」に分解すると由来が見えてきます。

「申」は、諸説ありますが、稲妻の形を描いた字だといわれています。稲妻はピカッと光って折れ曲がりながら地面に伸びていくものなので、ここから「申」には「伸びる」の意味があります。「昜」は太陽の「陽」の字にも使われていて、「日」は光り輝く宝玉を表し、下部の「一」と「勿」を組み合わせた字は台座を表します。こうして、台上に置いた玉から放たれた光を表現したのが「昜」です。ヘンとツクリを組み合わせて「暢」は「(光を浴びて精気に満たされ、寿命が)伸びる」の意味で使われるようになったのです。

様々な名乗りがある「暢」

「暢」は「伸びる」の意味から生まれた「ノブ」の響きを使って名前によく使われます。男の子なら暢彦(ノブヒコ)や真暢(マサノブ)、一暢(カズノブ)など、女の子なら詩暢(シノブ)や暢穂(ノブホ)、暢羽(ノブハ)などが考えられます。

また、ツクリの「昜」が太陽の「陽」を連想させることから生まれた「ヨウ」の名乗りもあります。ここから、暢介(ヨウスケ)や暢太(ヨウタ)、暢子(ヨウコ)などの例も見られます。

ほかにも「トオル」「ナガ」「マサ」「ミツ」など多くの名乗りがあります。多少、馴染みがないものもありますが、様々な組み合わせで名づけに使われる漢字といえそうです。

おおらかな印象をもつ「暢」

「暢」の「伸びる」という意味は、ものが長くなるような意味合のほかに「広がって発展する」「のびのびとする、くつろぐ」といった意味合も含まれています。ここからは「成長」「おおらか」などのイメージがあります。
また、これらの意味からは周囲に障害物がなく「順調に物事が進む」様子を連想させるため、転じて「通る」の意味へとつながります。「流暢(リュウチョウ)」という言葉もこの意味で使われている熟語です。ここからは滞りなく進む「順風満帆」なイメージもでてきます。
「暢月(チョウゲツ)」と使えば、11月の異名なので、11月生まれと関連付けることもできそうです。

「暢」の一字に願いを込めるなら、「のびのびとした」「暢気」などのイメージから、「おおらかな子に」「人に安らぎを与えらる子に」などが考えられます。また、「順風満帆」のイメージを活かせば「波風の立たない穏やかな人生を」と考えることもできますね。
ほかにも漢字のイメージを膨らませたり、組み合わせる漢字を考えたりすることで、様々な願いや想いを表現できそうです。「暢」を使って、想いの込もった素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。

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