賢の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「賢」は「かしこい」と読むことや、「賢明」「賢者」「賢人」などの熟語を想像することから、知的な印象をもった漢字です。そのイメージの良さもあり、「賢一(ケンイチ)」「賢太郎(ケンタロウ)」のように名前でよく使われています。「賢」を使って素敵な名前を考えられるように、意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
更新日:
「賢」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 16画 |
---|---|
音読 | ケン |
訓読 | かしこ(い)、まさ(る) |
名乗り | かた、かつ、さか、さかし、さと、さとし、さとる、すぐる、たか、ただ、ただし、とし、のり、まさる、ます、やす、よし |
意味 | 1. かしこい。利口である
|
由来/ 成り立ち |
「賢」は、かたく引き締めることを意味する「臤」と、財貨を表す「貝」を組み合わせた漢字。「財布のひもを固く結んで財貨を手離さない」様子から転じて現在の意味に。 |
説明の 仕方 |
「かしこい」の「賢(ケン)」 |
「賢」の意味や由来は?
「賢」は「かしこい、利口である」の意味でよく知られた漢字です。漢字の成り立ちには諸説ありますが、漢字の上下の文字、「臤」と「貝」から由来を読み解くことができます。
「臤」はさらに細かく「臣」と「又」に分けられます。「臣」は「家臣」などの熟語で使われるように「家来」を、「又」は「物をかばおうとする右手」を表し、2つを組み合わせて「かたく守る、引き締まる」と解釈できます。「貝」は古くは貨幣に用いられていたので、「財貨」を表します。ここから「臤」と「貝」を組み合わせて、財貨をかたく引き締めて手放さないことを表現し、「抜け目がなく利口だ」「かしこい」という意味で使われるようになりました。
「ケン」の響きに当てられる「賢」
「賢」は音読みの「ケン」の響きを使って男の子の名前によく使われます。明治安田生命の名前ランキングでは、2005年に賢人(ケント)の名前で47位にランクインしています。そのほかにも、賢太(ケンタ)や賢介(ケンスケ)など「賢(ケン)」のうしろに漢字を組み合わせた名前がよく見られます。
実は、「賢」は「ケン」の響き以外にも様々な名乗りがあります。「かしこい立派な様子」から連想する言葉に「悟る」「優れる」「勝る」などがあり、ここから「サト」「サトシ」「スグル」「マサ」など様々な名乗りへと派生しました。これらを活かすと賢志(サトシ)や賢彦(マサヒコ)のほか、賢恵(サトエ)や美賢(ミサト)のように女の子の名前に使うこともできます。
聡明な印象を与える「賢」
「賢」からは意味の通り、「かしこい」「聡明」なイメージがすぐに想い浮かびますね。「賢い」とは単に勉強ができることだけではなく、「経験をもとに様々な判断を下せる」「懐が深く、相手の心を理解してあげられる」「洞察力があり、ちょっとした変化にも気付く」など、様々な表現に置き換えることができます。
また、漢字の成り立ちにある「かたく引き締まった様子」からは「堅実」「慎重」などのイメージも出てきます。
「賢」は様々なイメージを想起させますが、どれもポジティブなものです。意味もイメージも悪いものはないので安心して名付けに使ってくださいね。
「賢」にはどんな願いや想いが込められる?
「賢」の一字を名前に使うならシンプルに「かしこい人に育ってほしい」と思いつきそうですね。ただ、先ほどのイメージを活かせば、さらに様々な願いや想いを表現できます。
「判断力があり、周囲の仲間を引っ張る存在になってほしい」「相手の心を深く理解できる優しい人に成長してほしい」「洞察力があり、細かなことにも気付けるスマートな人になってほしい」など、どのような子に成長してほしいかイメージを膨らませると、より具体的に願いや想いを表現できますよ。
「賢」は「頭の良さ」だけではなく、人間性のすばらしさも表現できる漢字といえそうです。子供の成長する姿に想いを馳せながら、「賢」のイメージと重ねて素敵な名前を考えてあげてくださいね。