の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「謙」は「謙遜」「謙虚」などの熟語に使われ、どこか「慎しみ深い」様子を連想させますね。音読みの「ケン」の響きは男の子の名前によく使われますし、印象もよさそうなので「名前に使ってみたい」と考える人も多いのではないでしょうか。素敵な名前を考えられるように「謙」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「謙」漢字の読みや画数の基本情報

画数 17画
音読 ケン
訓読 つつ(しむ)、へりくだ(る)
名乗り あき、かた、かね、しず、たか、のり、ゆずる、よし
意味

1. へりくだる。譲る
2. 敬う
3. 減らす。軽くする
4. 易という考え方に基づいた占い、「六十四卦」の一つ
5. 満ち足りる。満足な様子

由来/
成り立ち
ここでは「言(ごんべん)」は「振る舞い」を表す。「兼」は「控える、避ける」様子を表した漢字なので、「謙」は「控えめな振る舞い」のこと。
説明の
仕方
謙虚の謙

「謙」の意味や由来は?

謙虚

「謙」には「へりくだる、譲る」「敬う」などの意味があります。漢字の成り立ちには諸説ありますが、ヘンの「言」とツクリの「兼」に分けるとこれらの意味の由来が見えてきます。

「兼」は、稲を表す「禾」が二本並んだ「秝」という字に、人間の手を表すカタカナの「ヨ」に似た文字を重ねて作られています。ここから「2つのものを合わせて1つにすること」を表現しています。「兼ねる」という言葉でよく耳にしますよね。「言」は「言葉、発言」を表し、ここではさらに転じて「振る舞い」を指していると考えられます。
「兼」が表す稲を2つ持つ様子は、理由は不明ですが、当時「避けた方がよいこと、控えるべき行為」と考えられていました。ここから「謙」は「控えめな振る舞い」を表現するようになったそうです。

「ケン」の響きで使われる「謙」

「謙」は音読みの「ケン」の響きで男の子の名前に使われます。一文字名前で謙(ケン)や謙一(ケンイチ)、謙介(ケンスケ)、謙太郎(ケンタロウ)など、身近に「謙」を使った名前の知人がいた経験はないでしょうか。
明治安田生命の名前ランキングによると、2004年以降「ケン」を使った響きといえば「ケント」や「ケンタ」などが人気です。「ト」や「タ」の響きをもつ漢字と様々な組み合わせを考えられそうですね。

字面は直線が多いため、何となく堅い印象を受けるので女の子での使用例は多くありません。しかし、「アキ」「ノリ」などの名乗りを活かした謙歩(アキホ)や千謙(チアキ)、謙花(ノリカ)や美謙(ミノリ)などの名前も見られます。

自分を律し、誠実に行動する「謙」

「謙」は、「へりくだる、譲る」などの意味があるので「慎み深い」様子がうかがえます。「謙遜」や「謙虚」といった熟語からも同様に控えめな印象がありますし、自慢をしない「落ち着きのある」様子や、何が足りないのか客観的に自分を見つめる「自省」のイメージも連想できます。また、自分がへりくだって、他者を敬う様子からは「礼儀正しさ」も感じられますね。

これらのイメージを活かせば「落ち着きのある子になってほしい」「素直で礼儀正しい大人に成長してほしい」「いつでも他者への敬いの気持ちをもった子に」など様々な想いを込められます。

「謙」は直線が多くしっかりした字面や、低姿勢で落ち着きのあるイメージから真面目で誠実な印象を与える漢字です。「謙」に素敵な想いを込めて赤ちゃんに名前をプレゼントしてあげてくださいね。

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