忍の意味は？名付けのポイントを徹底解説！
「忍」という漢字には「忍耐」「堪忍」などの言葉から「粘り強い」イメージがありますね。特徴的な「シノブ」の響きで使われた名前を目にしたことがあると思いますが、いざ名前に使うのであれば注意することがないのかも気になるところ。素敵な名前を考えられるように「忍」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「忍」漢字の読みや画数の基本情報
| 画数 | 7画 |
|---|---|
| 音読 | ジン、ニン |
| 訓読 | しの(ばせる)、しの(ぶ) |
| 名乗り | おし、しのぶ、たう |
| 意味 | 1. 耐える。こらえる
|
| 由来／ 成り立ち |
「刃」は刀を何度も打って強くする様子から「粘り強い」の意味、これに「心」を組み合わせて「粘り強い心」を表現した。 |
| 説明の 仕方 |
忍者の忍。忍耐の忍 |
「忍」の意味や由来は？
「忍」は「耐える、こらえる」などの意味をもつ漢字で、この由来を漢字の成り立ちから読み解いてみましょう。
「忍」は、漢字を「刃」と「心」に分解すると由来が見えてきます。上部にある「刃」とは、鍛錬された刀のことです。熱した鉄を打って引き延ばし、また熱して打ってと何度も作業を繰り返す情景から、ここでは「粘り強い」様子を表現した字としておかれています。下部の「心」は人の心を表すので、2つを組み合わせて「忍」は「粘り強い心」を表現しています。ここから「耐える、こらえる」と生まれ、「忍耐」とはまさにこの意味で使われた熟語です。
また、「人目を避ける」といった意味合いで「忍者」や「声を忍ばせる」と使われることもありますが、これは日本独自で生まれた意味です。どうしてこれらの意味が生まれたのか、はっきりした理由は分かっていません。
特徴的な「シノブ」の響きをもつ「忍」
「忍」は「シノブ」の一文字名前で男の子・女の子どちらの名前にも使われる漢字です。また「シノブ」の響きを縮めて「シノ」と読ませ、「ブ」の響きをもつ漢字を組み合わせて男の子なら忍武や忍歩、女の子なら忍舞など性別をより分かりやすくした名前も見られます。
この「シノ」の響きを使えば、忍杏（シノア）や忍佳（シノカ）、世忍（ヨシノ）と特徴的な響きをもつ女の子の名前を考えることもできます。忍哉（シノヤ）や忍磨（シノマ）など男の子の名前にも見られますが、使用例は多くないようです。
「精神的強さ」を感じる「忍」
「忍」は、「忍耐」のイメージから「我慢強さ」「粘り強さ」を連想する人が多いと思います。「物事を成し遂げるためには耐え忍ぶことが大切」という意味の四字熟語、「忍之一字（にんのいちじ）」もこのイメージで使われており、たとえ困難があっても、負けずに最後までやり通す様子を想起させてくれます。
また、「シノブ」「シノ」の響きはどこか「古風」「和風」な印象を与えますし、「我慢強い」様子と相まって「軽はずみな行動をしない」「注意深い、用心深い」などのイメージもあるかもしれません。
人によっては「忍者」の「忍」から「素早い」様子や、忍術を繰り出す「力強い」印象を受けることもありそうです。
ここから願いを込めるなら「困難に負けず最後までやり遂げられる子に」「人の意見に流されない芯のある人に成長してほしい」「注意深く周囲を観察し、そっと手を差し伸べる縁の下の力持ちに」などが考えられます。
「忍」の成り立ちや意味から連想される「強い心」をもつ子に育つよう、素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。
