の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「忠誠を誓う」「忠義を尽くす」などの言葉に使われている「忠」。これらの言葉からは、まっすぐで「真面目」な様子が想起されます。漢字の中に「心」の字があるのもどこか好感がもてますね。このイメージを活かして素敵な名前を考えられるように、「忠」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「忠」漢字の読みや画数の基本情報

画数 8画
音読 チュウ
訓読 まごころ
名乗り あつ、あつし、きよし、じょう、すなお、ただ、ただし、ただす、つら、なり、のり、ほどこす
意味

1. まごころ。まこと
2. 臣下が君主に仕える道。忠義
3. まめ。まめやか。忠実
4. 正しい

由来/
成り立ち
「中」は1本の竿に旗をつけた形。戦乱の時代、将軍が旗をもつことが多く「(軍の)中央、中心」の意味がある。これに「心」を組み合わせて「真ん中にあって偏らない心→まごころ」を表すように。
説明の
仕方
忠誠の忠、中と心を組み合わせた字

「忠」の意味や由来は?

手

「忠」は、「まごころ」という意味をもっています。この由来は、漢字を「中」と「心」に上下に分け、成り立ちを読み解くと見えてきます。

漢字上部の「中」は1本の竿に旗をつけた形を描いています。戦乱の時代、旗は軍の行動を指揮する標識となったため、将軍がもつことが多くありました。そこから、「(軍の)中央、中心」の意味で使われるようになりました。これに感情を想起させる「心」という字を組み合わせて、「忠」は「真ん中にあって偏らない心→嘘をつかずいつも中立、本音である→まごころ」と変化し、さらに派生して「まめ」などの意味をもつようになりました。

「まごころ」とは、すなわち「偽りのない心」のことなので、律儀で真面目な様子がうかがえます。そのため、中国の思想家・孔子が説く『儒教』という教えの中で重要な徳目として「忠」が使われたり、臣下が君主に仕える道を表す「忠義」などの言葉で使われたりするようになり、人間の普遍的な価値観、倫理観を表現する漢字だととらえられるようになりました。

偉人の名前にも使われている「忠」

「忠」は漢字の成り立ちからは、「仁義」など人としての道理を連想させるため、古くから名前に使われていました。日本各地を歩き回り、地図を初めて作り出した「伊能忠敬(タダタカ)」や、江戸幕府の将軍徳川家光の息子で2代目将軍である「秀忠(ヒデタダ)」など、ほかにも様々な偉人の名前に「忠」は使われています。その影響もあってか、現在でもどちらかというと男の子の名前によく見られます。
「忠」にはほかにも「タダシ」「ノリ」などの名乗りがあります。一字で忠(タダシ)や明忠(アキノリ)、忠彦(ノリヒコ)と使うこともできますよ。

まっすぐで誠実な印象の「忠」

漢字の成り立ち、意味などから「忠」にはたくさんのイメージがあります。
「まごころ」の意味からは「誠心誠意」対応する姿や、丹精込めて「実直に一つのものに打ち込む」姿などを想起されます。言い換えると、「相手への思いやり」「優しさ」があるととらえることもできそうです。伊能忠敬が地図を作るために日本中を歩き回った姿とまさに重なりそうですね。
また、歴史上の人物の名前に使われていることから「伝統」「和風」「古風」などのイメージもあり、おじいちゃんやおばあちゃん世代にも馴染みのある漢字といえます。

「忠」にはどんな願いや想いが込められる?

先ほどの「忠」がもつイメージと、子供の成長する姿を重ねて様々な願いや想いを込めてあげましょう。
たとえば、心の込もった誠実な姿から「素直で真面目な子に成長してほしい」「これから出会う人を大切にしてほしい」「何事にも全力投球な子に」と願いを込めることができます。
「相手への思いやり」「優しさ」のイメージからは「優しい心で人と接してほしい」と考えることもできますね。

「忠」は儒教の教えの中にもある通り「誠実」「優しい」など人としての理想の姿を連想させる立派な漢字です。この漢字を使って、素敵な願いを込めてあげてくださいね。

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