の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「武士」「武道」「武術」など、「勇ましさ」やどこか「和」の雰囲気を感じさせる「武」。このイメージから、よく男の子の名前で目にすると思います。名前に使うなら意味やイメージをしっかり理解し、素敵な願いを込めたいものですね。どのような使用例があるかも交えて、「武」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「武」漢字の読みや画数の基本情報

画数 8画
音読 ブ、ム
訓読 たけ(し)、もののふ
名乗り いさ、いさむ、たけし、たける、たつ、ふか、ん
意味

1. 強い。たけだけしい
2. 威力。武徳。戦乱をとどめること
3. 武器。兵器
4. 武士。つわもの。武人
5. 兵法。戦術。武芸
6. 足跡。事業のあと
7. 凌ぐ。越える
8. 継ぐ
9. 一歩の半分の長さ。半歩
10. 舞楽の名。周の武王の作った舞楽
11. 冠の下の部分を巻くもの
12. 金属製の楽器

由来/
成り立ち
「武」は「武器を持って進む」様子を表した漢字。「戈」は「先端に刃がついた武器」を表し、「止」はここでは「進む」の意味。
説明の
仕方
武士の武

「武」の意味や由来は?

山

「武」には、「強い、たけだけしい」「武器、兵器」「武士」などの意味があります。「武士」や「武道」といった熟語で使われているので、何となく「戦い」や「勇ましい」様子を想像できたかもしれませんね。これらの意味は、「武」の成り立ちから理解することができます。

「武」は「止」と「戈」を組み合わせてできています。「止」は「止まる」の意味でよく使われますが、ここでは反対の「進む」ことを表しています。どうしてこのように使われているかというと、「止」の成り立ちに関係しています。古来、「止まる」動作も「行く、進む」動作も区別なく「足跡」の絵で表していました。そのため、ここでは「止=足跡」の絵を書いて「進む」の意味で使われているわけです。「戈」は「先端に刃がついた武器」を表すので、これらを組み合わせて「武器を持って進む」様子を「武」と書き、そこから「強い、たけだけしい」と使われるようになりました。さらに派生して武器を持った人、つまり「武士」や、「武器」そのものを意味するようにもなりました。

男の子に使われる「武」

「武」は漢字の成り立ちや意味から「たくましさ」が伝わってくるため、名付けではほとんど男の子の名前に使われます
「タケ」「タケシ」「タケル」の響きが多く、武(タケシ、タケル)の一文字名前や、漢字を組み合わせて武史(タケシ)、武彦(タケヒコ)、武琉(タケル)などが考えられます。
また、最近では音読みの「ム」「ブ」の響きを用いて武蔵(ムサシ)や大武(ヒロム)、玄武(ゲンブ)なども見られるようになりました。明治安田生命が発表する名前ランキングで、2011年に歩武(アユム)がランクインしていることからも、「ム」「ブ」の使用が増えていることをうかがえます。

たくましくなる想いを「武」に込めて

「武」は、「武士」などの熟語から「古風」「勇ましい」印象を受けると思います。さらに「武士」からイメージを膨らませると「幕末の志士」や、「武士道」といった言葉が連想されます。「武士道」とは「主君への忠誠心」や「決して人を裏切らない」など「義を通す」といった言葉に代表される、日本が独自に生み出した価値基準のことです。そのため、「武」は道徳観・倫理観に通じ、「人間性」を表現した言葉ともいえます。
また、古くは「武を極める」と耳にすると、「心身を鍛える」印象があったかもしれませんが、時代の変化とともに「スポーツ」にこのイメージを重ねて使われるようにもなりました。「文武両道」といえば、もともとは「学術と武術」を指していましたが、現在では「勉強とスポーツ」と理解されることが多くなっていますね。

これらのイメージを活かせば「大事な人を守れるたくましい子に育ってほしい」「みんなから頼りにされる子になってほしい」などの想いを込めることができます。
また、文武両道のイメージから「勉強も運動もできる子になってほしい」「鍛錬して自分の才能を磨いてほしい」などと願いを表現することもできますね。

「武」の意味からは「勇ましい」様子が連想されますが、イメージを膨らませると「人間性」も表現できる漢字だといえそうです。強くたくましい芯のある子になるように「武」を使った素敵な名前を贈ってあげてください。

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