の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「茜」は「アカネ」の読みが有名で、女の子の名前によく使われる漢字です。「茜」を使った言葉には「茜色の夕日」「茜空」などがあり、綺麗な情景を連想させてくれますね。しかし、本来はどんな意味をもつ字なのでしょうか。「茜」使って素敵な名前を考えられるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「茜」漢字の読みや画数の基本情報

画数 9画
音読 セン
訓読 あかね
名乗り あか
意味

1. アカネ。アカネグサ。根からは赤色の染料がとれる
2. 赤。茜色。茜空

由来/
成り立ち
「西」には「分散している」の意味がある。「茜」は「根が分散している植物」を表し、ひげ根が特徴の「アカネ」という植物を意味するように。
説明の
仕方
「茜空(アカネゾラ)」の「茜(アカネ)」。「くさかんむり」の下に「西(ニシ)」

「茜」の意味や由来は?

「茜」はアカネ科アカネ属の植物、「アカネ」を表す漢字です。この漢字の成り立ちには、アカネの特徴である「根の形」が深く関係しています。

漢字を「くさかんむり」と「西」の上下に分けて見ていきましょう。「西」はもともと目の粗いカゴを描いた文字で、「(隙間があって)分散している」という意味がありました。これに「くさかんむり」を組み合わせて、「茜」は「(根が)分散している植物」を表し、根がひげのように細く分散している「ひげ根」の特徴をもつ「アカネ」を指すようになりました。

「アカネ」という読みの語源も、この根の特徴から生まれました。根の色が赤黄色だったことから「赤根」が転じて「アカネ」と呼ぶようになったのです。この赤い根は染料としての用途があり、古くから布を赤く染め上げる原料と考えられていました。こうして、染め上げた赤色を「茜色」と呼ぶようになり、現在では植物としてではなく、色を表す言葉として広く認知されるまでになりました。

「アカネ」の一文字名前が有名な「茜」

「茜」を名前に使う場合は、ほとんどが「アカネ」の響きで女の子の一文字名前に使われます。明治安田生命の名前ランキングによると、「茜(アカネ)」の一文字名前が1992年に女の子の名前の4位に入るなど、1990年代から安定した人気がありました。
最近では一工夫加えられ、「アカネ」の響きを縮めて「アカ」と読ませ、「ネ」の響きをもつ別の漢字を組み合わせた茜音や茜寧のような名前が見られます。ほかにも「アカリ」の響きになるように茜莉や茜理と使わることもあります。

また、音読みの「セン」の響きを使えば男の子、女の子どちらの名前にも使うことができます。男の子なら茜太(センタ)や茜理(センリ)、茜一朗(センイチロウ)など、女の子なら茜香(センカ)や茜奈(センナ)など特徴的な名前が考えられそうですね。

「茜」はどんなイメージがある?

夕日

「茜」といえば「茜色の空」「西の空を茜色に染める」など「夕日」を形容する言葉として有名です。ただ、色を表す漢字なので「夕日」に限らず、「朝日」の形容としても使われます。たとえば元旦の日の出前の空を「初茜(ハツアカネ)」と呼びます。ここから、太陽がこれから光り輝くような「明るい」イメージや、夕暮れ時の空気が澄み切った「爽やか」なイメージがありそうです。

また、「茜」の赤い色彩は「紅葉」を連想して「秋」の情景を思い浮かべることもできます。秋に空を飛び回る赤とんぼの中には「アキアカネ」という種類がいることからも、「茜」は「秋」を想起させてくれそうです。「秋」の「温かい様子」「柔らかい雰囲気」を想起することもできますね。

染料としての「アカネ」は、古くは邪馬台国の時代から使われていたといわれ、紅花とともに赤色の染料としてよく使われていました。日本最古の和歌集『万葉集』にも、「茜(あかね)」の記述があり、「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」という一首は教科書に載るほど有名で、一度は耳にしたことがあるかもしれません。ここからは、歴史を積み重ねた「古風」「和風」な印象も与えられます。

「茜」にはどんな願いや想いが込められる?

「茜」のイメージを膨らませるとどのような願いや想いを込められるでしょうか。
朝日や夕日など空の「明るい」イメージを使えば「優しく明るい人になってほしい」と願いを込められます。
「秋」の「柔らかい」「温かい」イメージを使えば、「茜色の秋が似合うような実りの多い人生に」「周囲を包み込むような温かい人になってほしい」なども考えられそうです。
「古風」「和風」なイメージを活かすと「着物の似合うような繊細で上品な人に」「気配りのできる子に成長してほしい」などの想いを表現することもできそうですね。

「茜」のイメージを膨らませると、優しくおおらかな印象を受けると思います。名前を考えるときには、一文字名前や、ほかの漢字と組み合わせることもできるので、想像を膨らませて様々な願いを込められそうです。「茜」の一字を使って素敵な名前を考えてあげてくださいね。

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