萌の意味は？名付けのポイントを徹底解説！
「萌」は、「草木の芽生え」というポジティブな意味をもち、名付けにぴったりの漢字です。ただ、アニメや漫画などで「萌え」という言葉が使われることがあるので「名前にしたら変かな？」と心配するかもしれません。「萌」を使った素敵な名前を考えるために意味や由来、注意点など名付けのポイントをご説明します。
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「萌」漢字の読みや画数の基本情報
| 画数 | 11画 |
|---|---|
| 音読 | ホウ、ボウ |
| 訓読 | きざ(す)、たみ |
| 名乗り | きざし、め、めぐみ、めみ、も、もえ、もゆ |
| 意味 | 1. 芽。芽生え
|
| 由来／ 成り立ち |
「くさかんむり」に「明」を組み合わせて、夜が明けて植物が芽生えるさまを表す。 |
| 説明の 仕方 |
艹（くさかんむり）に明 |
「萌」の意味や由来は？
「萌」は「草木の芽が出る」ことを意味する漢字で、その由来はシンプルです。漢字を分解すれば、植物を表す「くさかんむり」と光を表す「明」になります。この2つがくっついて「光を浴びて、草木の芽が出てくる様子」を表しています。
芽が出るというのは新しい生命の始まりでもあるので、「萌芽（ほうが）」という言葉があるように「（物事の）起こり始め」「兆し」といった意味ももつようになりました。
また、これらから派生して、新たに生えたばかりの植物の色を「萌黄色（もえぎいろ）」と呼ぶようになり、平安時代には「若さ」を象徴する色ともいわれていました。
「萌」には異体字に「萠」があります。異体字とは「高」に対しての「髙」のように、意味や読みは同じで表記の仕方だけが違う文字のことです。「萌」「萠」ともに画数に違いはなく、どちらも名前に使うことができますよ。
女の子の名づけに人気の「萌」
「萌」は「モエ」と読ませる一文字名前で使われることが多く、女の子の名前として人気です。明治安田生命が発表する女の子の名前ランキングでは1996～2003年の8年間ずっとベスト10にランクインするほどでした。最近は一文字名前よりも、「萌衣（メイ）」「萌花（モエカ）」「萌々華（モモカ）」など、かわいらしい響きに当てて使われるのが主流です。
このように「萌」は「モ」の響きでよく使われ、同じ響きをもつ漢字には「百」「望」「茂」などが挙げられます。「モ」の響きをもつ漢字は多くないので重宝されています。
「萌」は女の子の名前でよく目にしますが、漢字がもつ前向きなイメージを活かして男の子に使うこともできます。「萌」が「きざし」や「芽生え」など物事の始まりを表すことから、特殊な読み方ですが、萌の一文字で「ハジメ」と読ませる使い方もあります。プロサッカー選手で日本代表としても活躍した細貝萌（はじめ）さんは、その名前に「雑草のようにたくましく育ってほしい」という願いが込められているそうです。
「萌」がもつイメージは？悪い意味はある？
「萌」はマンガやアニメのキャラクターに対する強い好意を表した「萌え」という言葉で有名です。そのため、「名前に使うのは変かな？」と心配する声も聞きます。ただ、悪い意味はないのであまり気にしすぎる必要はありません。
そもそも、この日本独自の「萌え」という言葉は、どのように生まれたかご存知ですか？正確な由来は分かっておらず、一説によると、1980年代にネット上のコミュニケーションの中で、恋愛感情の高ぶりを表す「燃え上がる」が言葉遊びで「萌え」に変化したのではないか、といわれています。
ここから転じて、現在では「工場萌え」や「電車萌え」のように、基本的には一つの対象に好意をもって使われる言葉なので、悪い意味はありません。
一方で、「萌」の漢字本来の意味や由来からイメージをとらえてみると、芽生えた草花が勢いよく成長する姿から、「成長」や「希望」といった前向きなイメージが連想される場合がほとんどです。また、新たに芽が生える様子からは「新鮮、フレッシュ」といった若々しい印象を与えるかもしれませんね。
「萌」に込める願いや想いは？
草花が芽生える「萌」には「成長」や「希望」といった前向きなイメージが伴います。それを活かして、「元気に成長してほしい」「大きく育ってほしい」「希望をもって前向きに生きてほしい」などの願いや想いを込めることができますね。また、「新鮮」「フレッシュ」などのイメージから「いつまでも新鮮な気持ちを大事にしてほしい」という願いをもたせることもできるでしょう。草木が芽吹く4〜5月の新緑の季節に生まれた子供に使うこともできますね。
「萌」は、とてもポジティブな意味・イメージをもつ漢字です。読み方のバリエーションも豊富なので、別の漢字と組み合わせてみてもよさそうですね。「萌」をつかった素敵な名前を赤ちゃんに贈ってあげてください。
