の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

紫色を見ると、どんなをイメージを思い浮かべますか?色を表す漢字には、たくさんのイメージがついてまわるので見る人によって受ける印象が変わります。名付けで使うなら、意味や由来、悪いイメージはないのかといった注意すべき点についても気になりますね。「紫」を使った名付けのポイントを詳しくご説明します。

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「紫」漢字の読みや画数の基本情報

画数 12画
音読
訓読 むらさき
名乗り むら、ゆかり
意味

1. むらさき。赤と青が混じった色
2. 醤油(しょうゆ)の別名
3. ムラサキ科の植物

由来/
成り立ち
「糸」に、読みを表す「此(シ)」を組み合わせた漢字。中国では「茈(シ)」という草が紫の染料だったことから。
説明の
仕方
色の「ムラサキ」

「紫」の意味や由来は?

着物

「紫」は、みなさんご存知の通り、赤色と青色が混じり合った「紫色」を指す漢字です。古来、中国では「茈(シ)」という植物を使って布を紫色に染めていたので、漢字の読みを表す「此(シ)」と布を表す「糸」を組み合わせて、この漢字が成り立ちました。

ちなみに、日本では植物の「むらさき草」の根っこから採れる染料が、中国の「茈(シ)」から取れる色と同じだったことから「紫」の漢字を「むらさき」と読むようになりました。

「紫」はどんな色?高貴な印象がある?

「紫」は色を表す漢字だと先述しましたが、日本語でその「紫色」を表す表現はたくさんあります。巻貝からとれた染料を用いて染め上げる「貝紫色」や、江戸の町人が好んだとされる「江戸紫色」、花の色にちなんだ「藤色」など、色の濃淡によってその他にも「菖蒲色」や「杜若色」といった様々な表現がされます。

この「紫」の色味は古くから世界的に「高貴」な色だととらえられていました。中国三大宗教の一つ『道教』では、帝が住む場所に「紫」の字を使って「紫宮」と呼んだり、西洋では貝紫色の原料となる巻貝が希少で、かつ、妖艶な色を表すことからローマ帝国の帝王が好んでその色の衣服を身に着けたりしていました。「ロイヤルパープル」という言葉はここから生まれています。クレオパトラが愛した色でもあり、男性を誘惑する時に使ったという逸話もあるほどです。「神秘的」で「美意識の高さ」を感じられる色だといえそうですね。

日本でも「紫」は高貴な色とされていました。これは聖徳太子がいた時代の階級制度である「冠位十二階」に由来し、階級を色で表すなかで、位の高い人しかつけられない冠の色が紫だったからです。
ここから「紫=高貴」のイメージが定着し、たとえば天皇のように位が高い人がいる場所を表す「紫禁」という言葉なども生まれています。「紫」は現在でも、「高貴」「品がある」「優雅」などのイメージがあるといえます。

ちなみに、醤油のことを「むらさき」と呼ぶことがありますが、これは江戸時代に醤油が「高級品」だったことに由来するとされます。こんなところにも、「紫色=高貴」というイメージの影響があるんですよ。

「紫」は縁を大事にする意味もある?

木

「紫」は「シ」と読むことができるので、紫穂(シホ)や紫乃(シノ)など女の子の名前に使われることが良くあります。どこか趣があり、みやびな印象の名前に多いのが特徴です。最近では男の子の名前でも玄紫(ゲンシ)や蒼紫(アオシ)というような使われ方をすることがあります。

また、「紫」の1字で「ユカリ」と読ませる名前もあります。特殊な読み方ですが、1000年以上も前に編纂された「古今和歌集」に収録された詠み人知らずの1首「むらさきの ひともとゆえに 武蔵野の 草はみながら あわれとぞ見る」に由来します。
訳は「紫草が1本あるだけでその周囲の草花も愛おしい」という内容ですが、「紫草=愛おしい女性」、「周囲の草花=縁(ゆかり)のある人たち」という意味が隠れており、「一人の愛おしい女性を思うと、その女性と縁のある人も愛おしく思える」という意味にもなります。ここから「紫」をユカリと読むことで、人を大切に思う気持ちを重ねることができます。

【「シ」の響きをもつ漢字】
「司」「」「詩」「士」「史」など

海外で「紫」は女性のイメージが強い?

女性

紫色は、欧米でも階級の高い人が着る服の色として認知されており、「高貴」なイメージがありますが、日本とは大きく違う点があります。海外では紫色の服を男性が身につけることは少なく、女性ばかりが着用しています。「紫色=女性」をイメージする色でもあるようなので、男の子の名付けに使うときは海外では女性っぽく見られる色だということは覚えておきましょう。

「紫」の印象を活かした名前を贈ろう

絵描き

紫を名付けで使う場合は、いろいろな連想が楽しめます。たとえば、誕生月と紐づけると、紫色は2月の誕生石であるアメジスト(紫結晶)を連想できるので、2月生まれの赤ちゃんの名前に使えますね。

また、紫色がもつイメージをふくらませて様々な想いを込めることができます。「高貴」というイメージからは「上品な人になってほしい」「繊細で気が配れる人になってほしい」という願いを込められますね。また、赤と青の中間色で色のグラデーションがあることから心の広さや深みがある様子につなげて、感情が豊かな「芸術の道で活躍できる人になってほしい」という想いを込めることもできそうですね。落ち着いた色の雰囲気から、「優美な女性に、和風で雅な女性になってほしい」という願いを込めることもできそうです。

「紫」という漢字は視覚を通じて色々な情報を与えてくれます。名前に使う場合もそのイメージに想いをめぐらせ、赤ちゃんに素敵な名前をプレゼントしてあげてください。

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