の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「志」は「こころざし」の読みで、ほとんどの人がご存知だと思います。しかし、「こころざし」の意味についてしっかりと説明できる人は少ないかもしれません。「志」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「志」漢字の読みや画数の基本情報

画数 7画
音読
訓読 こころざ(す)、こころざし、しる(す)
名乗り さね、しるす、じ、ふみ、むね、もと、もとむ、ゆき、よし
意味

1. こころざし。心の向かうところ
2. こころざす。心を向ける
3. しるす。記憶する。書き記す
4. しるし。目印
5. 文体の一種。記録文
6. 1971年まで使われたイギリスの貨幣単位シリングの略音訳

由来/
成り立ち
「士」はもともと「之」の字で「行く」の意味。「士(之)」と「心」を組み合わせて「心が突き動かされるところ」の意味に。
説明の
仕方
こころざし。「武士(ブシ)」の「士(シ)」の下に「心(ココロ)」。

「志」の意味や由来は?

空

「志」は「こころざし」、つまり「心の向かうところ」を意味する漢字です。言い方を変えると「目的」と同義です。
この意味が生まれた背景は漢字の成り立ちを見るとよくわかります。漢字上部の「士」はもともと「之」の字が当てられていて、「行く」の意味がありました。そして、「士(之)」と「心」を組み合わせることで「心が行く→心が突き動かされるところ」と変化し、「志」の漢字ができました。自分の気持ちが向かうところ、つまり「内から発露される強い気持ち」を表現した漢字といえます。

余談ですが、日本では「志」の「自ら発露する気持ち」という本来の意味を、葬儀の際に垣間見ることができます。葬儀などで香典返しをするときに熨斗(ノシ)に「志」と書かれることがありますが、これは宗教や地方の文化に関わらず「お返しの気持ちですよ」ということを表現しています。

男女ともに人気が高まっている「志」

「志」はよい意味をもつので、男の子・女の子どちらの名前にも用いられます。明治安田生命が発表する名前ランキングでは、男女の名前で2012~2014年の3年間、「志」がつく名前が人気ベスト100にランクインしています。

男の子なら和志(カズシ)や人志(ヒトシ)、大志(タイシ)など「シ」の響きで止め字として使うのが人気です。その他に「ジ」の響きでも玲志(レイジ)や奏志(ソウジ)と使われたり、志音(シオン)や清志郎(キヨシロウ)のように様々な場所でも使われます。

一方女の子の名前では、志帆(シホ)や志乃(シノ)、志織(シオリ)のように名前の先頭に使う例がほとんどです。男の子っぽい漢字のように思われるかもしれませんが、漢字の中に「心」が入っているので女の子にも使える優しい印象を与えてくれますね。

【「シ」の響きをもつ漢字】
」「司」「詩」「士」「史」など

「志」は周囲を引っ張るリーダータイプ

紙飛行機

「志」は周囲を引っ張るリーダーを想起させてくれます。例えば、「初志貫徹」の言葉に表現されるように目標に向かって突き進む様子から「まっすぐで誠実な様子」「芯の強さ」「活発で情熱的な様子」を想起できますよね。
また、クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」の言葉のように「壮大な夢を思い描く」イメージもあります。

「志」を含む名前からは、意志の強さが感じられますね。「志」がもつイメージと未来の子供の姿を重ね合わせて、名付けのときのヒントにしてください。

「志」を掲げ、ひたむきな子に

飛ぶ

「志」の名前をつけるのであれば、子供の成長を想像しながら願いや想いも込めてあげましょう。漢字の意味をもとに、「目標に向かって突き進める子に」「夢に向かって信念を貫ける子に」という願いを込められます。
また、「まっすぐで誠実な様子」というイメージから「芯の強さの中にも、周囲の意見を聞いてあげられる柔軟な子に育ってほしい」という願いも込められます。

「志」は夢を掲げ、その夢に向かって誠実に突き進むような人望の厚い子に育ってくれるはずです。そんな素敵な想いを込めて「志」の付く素敵な名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
」「」「」「」「」など

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