の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「礼」の字からは、しっかりと挨拶したり、感謝を伝えたりするような「礼儀正しい」様子が想起されますね。この印象から「礼儀正しい子に」と願いを込めて名前に使われることがあります。ただ、本来どういった意味をもった漢字かご存知でしょうか。「礼」の意味や由来など、名付けのポイントをご説明します。

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「礼」漢字の読みや画数の基本情報

画数 5画
音読 ライ、レイ
訓読 -
名乗り あき、あきら、あや、いや、うや、かた、と、なり、のり、ひろ、ひろし、まさ、まさし、みち、ゆき、よし
意味

1. 人のふみ行うべき物事
2. 作法。礼儀作法
3. 儀式
4. 国家・社会の秩序を維持する組織やおきて
5. 敬意を表すための贈り物
6. 敬う
7. 礼について書いた書。具体的には『礼記』『周礼』『儀礼』の三つ
8. お辞儀。謝礼

由来/
成り立ち
もとは「禮」と書いた。「示」は神様へのお祈りのときに使う台で、「豊」は「神様へのお供え物を盛った器」の形を表します。「禮」は「神聖な儀礼」を執り行う情景を描いている。
説明の
仕方
礼儀の礼

「礼」の意味や由来は?

お皿

「礼」はもともと「儀式」「作法、礼儀作法」などを意味にもつ漢字です。これは、漢字が表している情景と深く関係しているので、旧字体である「禮」の字から読み解いてみましょう。

「禮」のツクリにある「豊」は、ここでは「稲が豊かに実る」などと使われる「豊」とは別の意味で使われており、「神様へのお供え物を盛った器」の形を表現しています。ヘンの「示」は神様へのお祈りに使う神聖な台を表します。この2つを組み合わせて、「禮」は「神聖な儀礼」を執り行っている情景を表し、ここから「儀式」「作法、礼儀作法」などの意味が生まれました。

その後、古代中国の孔子という思想家が自ら説いた『儒教』の教えの中で、人間関係を円滑にする5つの項目に「仁・義・礼・智・信」を挙げました。孔子が説く「礼」とは、「人間の上下関係で守るべきもの」を指し、その根底には「人を敬う心」があると考えられていました。
こうして、「礼」は単なる「礼儀作法」といったルールにとどまらず、「敬う」心などの道徳的な意味合いでも使われるようになっていました。

男女の名前に使われる「礼」

「礼」は「レイ」「レ」の響きで男の子、女の子どちらの名前にも使われます。

男の子なら一文字名前の礼(レイ)や、漢字を組み合わせて礼慈(レイジ)、礼翔(レイト)、礼生(レオ)、礼恩(レオン)などが考えられます。
女の子でも美礼(ミレイ)や礼華(レイカ)、純礼(スミレ)など「レイ」「レ」の響きを活かした名前が見られます。また、「アヤ」の響きも広く認知されるようになったので、礼佳(アヤカ)や礼寧(アヤネ)、礼乃(アヤノ)、礼菜(アヤナ)と使われることもあります。

【「レイ」の響きをもつ漢字】
」「」「麗」など

「礼」を贈って公明正大な子に

「礼」は孔子の『儒教』の教えにもある通り、「人としての振る舞い」に関係する漢字です。「礼儀正しい子に成長してほしい」と願いを込めて名前を贈れば、誠実な人柄から良好な人間関係を築く子供の姿が想像できそうですね。
また、空手や柔道といった武道の中では「礼に始まり礼に終わる」という言葉が良く使われます。ここからは「相手への思いやり」「尊敬の念」「スポーツマンシップ」などのイメージも連想できます。「人生を通して心身を磨いていってほしい」と想いを込めることもできそうですね。

「礼」の意味やイメージを理解すると素敵な願いが込められそうですね。これから生まれてくる子に対して、私たちからの「敬いの気持ち」「感謝の念」もこの一字に込めることができそうです。「礼」を使った素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。

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