怜の意味は？名付けのポイントを徹底解説！
「怜」は「レイ」の爽やかな響きや見た目のカッコよさから、名前に使われることが増えている漢字です。熟語などでの使用例は少なく、名前以外で見かけることはあまりありませんが、いったいどんな意味があるのでしょうか。「怜」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「怜」漢字の読みや画数の基本情報
| 画数 | 8画 |
|---|---|
| 音読 | レイ、レン |
| 訓読 | あわ(れむ)、かしこい、さと(い) |
| 名乗り | さと、さとし、とき |
| 意味 | 1. 賢い
|
| 由来／ 成り立ち |
「忄（りっしんべん）」は心を、「令」は澄み透ることを表すので、「怜」には「心が澄む」様子を意味する。 |
| 説明の 仕方 |
忄（りっしんべん）に号令の令 |
「怜」の意味や由来は？
「怜」は「賢い」「いつくしむ」という意味をもつ漢字です。諸説ありますが、この由来は漢字の成り立ちを見ると理解できるといわれています。
ヘンの「忄（りっしんべん）」は心や気持ちの意味で、「令」は澄んでいる状態を表し、2つを組み合わせて「心が澄んでいる」様子になりました。
「心が澄んでいる」様子を言い換えると、モヤモヤがなく、すっきりした状態なので、「悩みがない→頭がクリアな状態→賢い」という意味へと変化しました。
また、「怜」には「レン」の響きがあり、同じ響きをもつ「憐」の「あわれむ、いつくしむ」の意味も合わせもつようになったといわれています。「あわれむ」と聞くと悪い意味のように聞こえますが、「気にかける、大切に思う」というニュアンスがあるのでネガティブに考えすぎないでくださいね。
「レイ」の爽やかな響きで人気の「怜」
「怜」は、1976年に人名漢字として使えるようになり、その後は男の子・女の子それぞれの名前で使われるようになりました。明治安田生命の名前ランキングによると2000年から徐々に人気が出始め、「レイ」という爽やかでキリッと引き締まった響きと字面の良さが人気の理由で、男女ともに何度もベスト100にランクインするようになりました。
一字で怜（レイ）と読ませる名前は人気ですが、男女どちらにも使われるので性別がわかりにくくなります。そのため、他の漢字を組み合わせて男の子なら怜志（レイジ）、怜斗（レイト）、女の子なら怜奈（レイナ）、怜佳（レイカ）、美怜（ミレイ）などのように使われます。
他にも「レイ」の頭文字だけを読んで、怜央（レオ）や怜美（レミ）、「レン」の響きを用いて、亜怜（アレン）や華怜（カレン）と使われることもあります。
「伶」や「玲」との違いは？
レイナのように「レイ」と読む名前や、レナやレオなど「レ」の響きをもつ名前は2004年以降、何度もランキングにランクインする人気の響きです。その「レイ」「レ」に当てられる漢字の中で「怜」は人気が高いのですが、似たような漢字で「玲」や「伶」という漢字もあります。それぞれの違いを知っておくと、漢字選びの参考になりますよ。
【「怜」の特徴】
・ 画数：8画
・ 意味：「賢い」「いつくしむ」
・ 印象：「忄（りっしんべん＝心）」があるので、柔らかい雰囲気
【「伶」の特徴】
・ 画数：7画
・ 意味：「音楽家」「芸術家」
・ 印象：「亻（にんべん）」は画数が少なく、漢字全体がスッキリした雰囲気
【「玲」の特徴】
・ 画数：9画
・ 意味：「美しい音色」
・ 印象：「王（おうへん）」がつく漢字は個性的で独特な雰囲気
漢字の違いを理解しながら、ふさわしい漢字を選んで名前に組み込んであげてくださいね。
クールで知的な「怜」
「怜」は漢字の成り立ちにある「清らかで澄んでいる」イメージや、漢字自体がもつ「賢い」の意味から「知的でクール」な印象があります。また、「いつくしみ」の意味からは「愛情深い」様子や「優しい」雰囲気も伝わってきます。
ただ、レイという響きと字面がどこか涼し気な印象をあたえるので、「クール」な印象をもつ人が多い漢字といえそうです。
誠実な子になるよう「怜」に願いを込めて
「怜」の漢字がもつ意味や響き、字面の良さと一緒に、自分たちならではの願いを込めてあげると一層子供の成長が楽しみになりますよ。
「清らかで澄んでいる」イメージからは「清く誠実に振る舞える子に」「嘘をつかず、人を裏切らない人に」という想いを表現できます。「賢い」「優しい」のイメージからは「落ち着いて、周囲の困っている子に手を差し伸べられる優しい人に成長してほしい」という願いを込められますね。
「怜」はクールで知的な中にも相手のことを思いやれる優しさをもつ漢字です。同じ響きをもつ他の漢字との違いを意識しながら、素敵な名前を考えてあげてくださいね。
