直の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「直」は、「ナオ」の響きを使って直樹(ナオキ)や直美(ナオミ)など、男女どちらの名前にも使われています。「直接」「直線」「素直」などの熟語から「まっすぐで誠実」な印象を受ける人も多いのではないでしょうか。漢字の意味を理解して素敵な名前を考えられるように「直」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「直」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 8画 |
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音読 | ジキ、チョク |
訓読 | ただ(しい)、ただ(ちに)、なお(す)、なお(る)、なおい |
名乗り | あおい、すぐ、すな、すなお、ただし、ただす、ちか、なおき、なおし、なが、ね、のぶる、ま、まさ |
意味 | 1. まっすぐである。素直である
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由来/ 成り立ち |
「直」は「省」と「乚」を合わせた漢字だと言われている。「省」は「観察し注意すること」、「乚」は「隠れる」の意味で、「直」は「ひそかに物事を調べて、不正を注意する」様子を表す。 |
説明の 仕方 |
直接の直 |
「直」の意味や由来は?
「直」は「まっすぐである、素直である」「正す」など様々な意味をもち、「○○を直す」と動詞でよく使われます。これらの由来には諸説ありますが、漢字の成り立ちから理解することができます。
ある説では「直」は「省」と「乚」を組み合わせて生まれた漢字だといわれています。「省」は「よく観察して注意する」様子を、「乚」は塀を立てている形を表すことから「隠れる」の意味があります。これら2つを合わせて、「直」は「ひそかに隠れて物事を調べ、不正を注意する」情景を表し、ここから「正す」の意味が生まれました。さらに、乱れ・間違いを修正して正常な状態に戻す様子から転じて、「(歪みがなく)まっすぐである、素直である」や「直ちに」などの意味ももつようになりました。
「ナオ」の響きに当てられる「直」
「直」を名前で見かける際は、ほとんどが「ナオ」の響きに当てられているのではないでしょうか。たとえば男の子なら直人(ナオト)や直哉(ナオヤ)、直太朗(ナオタロウ)などが見られます。以前は直樹(ナオキ)の名前が特に人気で、明治安田生命の名前ランキングで1963~1993年まで、25回以上トップ10にランクインするほどでした。
女の子なら直美(ナオミ)の名前でよく使われ、同ランキングで1965〜1972年の7年間で3度も1位に輝いています。
最近では一文字名前で「スナオ」と読ませる名前も見られるようになり、定番の組み合わせよりも個性を出した名前が増えているようです。「ナオキ」の響きも漢字の組み合わせを変えて、直己や直生、直基などと組み合わせたり、女の子は直瑛(ナオエ)や直寧(ナオネ)、直香(ナオカ)など様々な組み合わせで使われたりします。
【「ナオ」の響きをもつ漢字】
「尚」「巨」「治」「順」など
「直」の誠実な印象を活かす
「直」を名前に使う場合は、漢字がもつイメージを活かすと素敵な願いや想いを込められますよ。
たとえば、「直」の成り立ちにある「不正を取り締まる姿」からは「誠実」「真面目」な印象を受けますし、字面に直線が多いのも「まっすぐひたむき」な様子を想起させますね。
そのイメージを表した熟語に「素直」「正直」があります。なかでも「正直」は昔の人たちにとっても大切な考え方だとされ、多くのことわざに使われています。「正直の頭(こうべ)に神宿る」ということわざは「正直な人には神のご加護がある」ことを意味し、「正直は一生の宝」は「正直は人が一生守るべき宝」だと述べた言葉です。ほかにも「三度目の正直」などが有名ですね。正直者は周囲の仲間から信用されて協力を得られるなど、神様が背中を押して人生が上向くと考えられていたのでしょうね。
これらのイメージを活かせば「素直な子に成長してほしい」「自分の正しいと思う道を歩んでほしい」「どんなことにも誠実な態度で挑んでほしい」など様々な願いを込められますね。
「直」の漢字の意味や、そこから生まれた「まっすぐで誠実」なイメージを活かして、素敵な想いの込もった名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。