要の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「重要」「必要」「要求する」など様々な熟語に使われる「要」。名前で使われる場合には「ヨウ」や「カナメ」の響きでよく使われます。この漢字は一字だといったいどんな意味をもつのでしょうか。「要」を使って素敵な名前を考えられるように意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「要」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 9画 |
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音読 | ヨウ |
訓読 | い(る)、かなめ |
名乗り | しの、とし、め、もとむ、やす、よ |
意味 | 1. 求める。願う
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由来/ 成り立ち |
「要」は女性の腰骨の形を描いた漢字。 |
説明の 仕方 |
「重要(ジュウヨウ)」の「要(ヨウ)」、「カナメ」 |
「要」の意味や由来は?
漢字の成り立ちはとてもシンプルで、下部の「女」が女性の足、上部の「亜」に似た部分が「腰骨」のあたりを描いた形で、「要」は「女性の腰の形」を模した字です。ここから「要」は「腰」の意味で使われるようになり、さらに派生して上半身と下半身を結ぶ「大切なポイント、かなめ」という中心的な意味も生まれ、「大切なポイント、中心の1点」にまとめあげる様子を表して「締めくくる」や「結ぶ」など付随して様々な意味ももつようになったのです。
これらの意味を活用して、「要」の漢字は色々な熟語で見られます。「肝心要(カンジンカナメ)」は、肝臓も心臓も体にとって大事な部分であることから生まれた言葉です。「肝心」という言葉だけで「大切」の意味がありますが、「要」を組み合わせることで「極めて大切」だと強調しています。
ほかにも、「要求する」「要塞基地」「要望」「要領がいい」や、囲碁の世界で攻防の核をなす重要な石を「要石(カナメイシ)」というなど、様々な言葉で日常生活に溶け込んでいます。
ちなみに、「カナメ」という言葉は「カニノメ(蟹の目)」が変化して生まれました。扇の羽をまとめる金具が「カニノメ」に似ていたことに由来し、「物事をまとめる中心」を指すようになりました。
「要(カナメ)」の特徴的な一文字名前
「要」は「カナメ」という特徴的な読みをもっているので、この響きを活かして名前に使われます。
一文字名前で要(カナメ)は男の子、女の子どちらの名前にも使われますが、どちらかというと男の子に好まれているようです。
音読みの「ヨウ」の響きは、男の子によく使われ要太(ヨウタ)や要一朗(ヨウイチロウ)、要介(ヨウスケ)、要司(ヨウジ)など、女の子なら縮めて「ヨ」の響きで佳要(カヨ)や美要(ミヨ)などが考えられます。
人気の「陽」ほど頻繁に名前に使われないので、「ヨウ」の響きをもつ漢字の中でもどこか新鮮な印象を与えてくれます。
「要」にはどんな願いや想いが込められる?
「要」からはどのような印象を受けますか?漢字がもつ「大切なポイント、かなめ」の意味から考えてみると、要点をおさえ「頼りになる」「1つにまとめあげる」と連想し、「しっかりもののリーダー」や、場の空気を和ませて周囲から慕われる「人気者」などのイメージが連想できます。自分が中心となって、周囲を取りまとめ、人や意見を結び合わせる様子が思い浮かびますね。
ここから「要」の一字に願いや想いを込めるなら、「しっかりもので、意見をまとめる中心的な存在になるように」「リーダーシップをもった子に」「誰からも必要だと思われる子に成長してほしい」などが考えられます。
「要」は字面も左右対称に近く、バランスの良さから好印象を与えてくれます。子供の成長した姿に想いを馳せながら、素敵な名前を考えてあげてくださいね。