慎の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「慎重」「慎み深い」などの言葉から、謙虚で誠実な印象を受ける「慎」。「慎吾(シンゴ)」「慎二(シンジ)」など「シン」の響きで男の子の名前に見られる漢字でもあります。では、一字でどんな意味をもつのでしょうか。イメージを膨らませて素敵な名前を考えられるように、意味や由来など、名付けのポイントをご説明します。
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「慎」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 13画 |
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音読 | シン |
訓読 | つつし(む) |
名乗り | ちか、のり、まこと、みつ、よし |
意味 | 1. おろそかにしない。重んじる。慎む
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由来/ 成り立ち |
古くは「愼」と書いた。「中身がいっぱい」の状態を表す「眞」と、「心」を表す「リッシンベン」を組み合わせて「心に隙間がないほど十分に気を配っている」様子を表現している。 |
説明の 仕方 |
「リッシンベン」に「真実(シンジツ)」の「真(シン)」 |
「慎」の意味や由来は?
「慎」は送り仮名に「む」を当て、「つつし-む」と読み、その読みが意味も表します。「慎む」とは具体的には「おろそかにしない、注意深い、大切にする」などの意味があり、「行動を慎む」「おごらず慎んだ人」と使われます。それではなぜ、このような意味になったのか確認していきます。
由来は「慎」の旧字体である「愼」から読み解けます。ちなみに旧字体とは、昔使われていた字体のことです。「愼」は漢字を分解すると「リッシンベン」と「眞」に分かれます。ツクリの「眞」は、漢字上部の「匕」が「スプーン」、下部の「県」が「鼎(カナエ)」という底の深い器を表し、「器にスプーンで料理を隙間なく詰め込む」状態を表しています。これに「心」を表す「リッシンベン」を組み合わせることで「心に隙間がないほど十分に気を配っている」様子を表現したのが「愼」でした。
その後、徐々に漢字を整えられて現在の「慎」の形になったのです。
「シン」の響きで男の子の名前に当てられる「慎」
「慎」は「シン」の響きでほとんどが男の子の名前に使われます。慎吾(シンゴ)や慎士(シンジ)、慎之助(シンノスケ)、慎太郎(シンタロウ)など一文字目に使われることが多く、優慎(ユウシン)や慶慎(ケイシン)など名前の最後に使うと特徴的な名前になります。
「シン」は男の子に人気の響きなので、他にも「真」「心」「臣」など様々な漢字が当てられます。それぞれ画数はもちろん違いますが、「慎」は左右で漢字が分かれる特徴があります。
ほかにも「ノリ」「チカ」「ヨシ」など様々な名乗りがあるので、女の子に慎子(ノリコ、ヨシコ)や美慎(ミチカ)、慎香(ノリカ、ヨシカ)などが考えられます。
「慎」にはどんな願いや想いが込められる?
「慎」がもっている「つつしむ」の意味からは、深く考えて周囲に細かく気を配った雰囲気が伝わってきます。調子に乗らず、自分が出過ぎぬよう行動を控えた「謙虚で誠実」「おしとやか」「上品」などのイメージがあります。また、しっかりと考えたうえで行動しているので、「対応が丁寧」で「こだわりをもつ」様子も連想できます。
これらのイメージから、願いや想いを込めるなら「他の子を思いやれる優しい子に」「地に足のついた、しっかりと現実を見られる人に成長してほしい」「自分を律して動ける子に」などが思いつきます。
「対応が丁寧」「こだわりをもつ」のイメージからは「何事にもこだわりをもった子に」「自分が苦しい時も、丁寧に明るく振る舞える人になってほしい」と願いを表現することもできそうです。
「慎」を名前にもつ子供は、思いやりがあって優しい人になってくれそうです。「慎」を使って素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。