真の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「真実」「真摯」「真剣」などの言葉に使われるように、「真」の漢字からは「まっすぐ」な印象を受けますね。その誠実なイメージから名前にもよく使われる人気の漢字ですが、本来はどんな意味をもつのでしょうか。「真」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「真」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | シン |
訓読 | ま、まこと |
名乗り | あつ、さだ、さな、さね、ざね、ただ、ただし、ちか、なお、まき、まこ、まさ、ます、また、まな、み、みち、もと |
意味 | 1. まこと。偽りでないこと
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由来/ 成り立ち |
もとは「眞」と書き、「匕」が「スプーン」、「県」が「鼎(カナエ)」という底の深い器を表し、器にスプーンでものを詰め込んだ状態を表す。 |
説明の 仕方 |
真剣の真 |
「真」の意味や由来は?
「真」は「まこと、偽りでないこと」や「自然のまま」という意味をもつ漢字です。古くは「真」は「眞」と書かれており、その成り立ちからこの意味が生まれた理由が見えてきます。
漢字上部の「匕」が「スプーン」、下部の「県」が「鼎(カナエ)」という底の深い器を表し、「器にスプーンで料理を詰め込む→空(仮)の状態ではない→嘘偽りがない」と変化して「まこと」の意味が生まれました。そこから派生して、嘘偽りがない状態は言い換えると「素」の状態なので「自然のまま」、心に思った振る舞いをするので、その人の「本質」を表すことにもなりました。ネガティブな意味をもたないので名前に使ってみたい漢字といえますね。
ちなみに「真」と「眞」はどちらも名前に使うことができます。画数はどちらも同じ10画で、姓名判断の結果に影響しませんので、イメージに合う方を選んであげてください。
「真」は男の子の止め字、女の子の先頭字で大人気
近年、男の子の名前では「タクマ」「ソウマ」「ユウマ」など「マ」の止め字が人気です。明治安田生命の名前ランキングによると「ユウマ」は2004~2015年の12年間、人気の名前の20位以内にランクインしています。
「馬」や「磨」、「麻」など、「マ」の響きに当てられる漢字はたくさんありますが、1番人気が「真」です。2015年には「太」「翔」「斗」などの人気漢字と肩を並べ、名前に使われた数が多い漢字の6位にランクインしています。
女の子の名前に使う場合は、真央(マオ)や真紀(マキ)、真帆(マホ)のように二字二音の先頭字として使われることが多く、2004年以降、真由(マユ)や真奈(マナ)はベスト100に何度もランクインしています。
中でも真央(マオ)は2006年に人気の名前8位にランクインするほど人気があり、「真」は男女ともに人気の漢字である様子がうかがえます。
「真」で天真爛漫な子に育つ
「真」にはその意味の通り、「素直で偽りのない」「誠実」「まじめでひたむき」なイメージがあります。派生して熟語にも使われており、無邪気な様子を表した「天真爛漫」や嘘偽りのない様子を表した「正真正銘」、汚れがない様子を表した「純真無垢」などがあります。
これらのイメージを活かして願いや想いを込めるなら、「天真爛漫で元気な子に育ってほしい」「嘘をつかない誠実な人になってほしい」「正しいこと、物事の本質を追究していってほしい」などが思いつきますね。
「真」の「純粋でけがれなく、まっすぐ」な様子は、生まれたばかりの赤ちゃんの姿と重なりますね。そこからどう成長していってほしいか「真」に願いを込めて素敵な名前を考えてあげてください。
【組み合わせて使われる漢字】
悠真(ユウマ)
翔真(ショウマ)
斗真(トウマ)
稜真(リョウマ)
蒼真(ソウマ)
真奈(マナ)
真理(マリ)
真希(マキ) など