の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

女の子の名前に使われることがある「寧」は、「ネ」の響きをもった数少ない漢字です。「寧」を使った言葉としては「丁寧」が思い浮かぶと思いますが、それ以外の言葉はあまり思い浮かびませんね。この漢字一字でどんな意味があるのでしょうか。「寧」を使って素敵な名付けができるように、意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

更新日:

「寧」漢字の読みや画数の基本情報

画数 14画
音読 ネイ
訓読 なん(ぞ)、むし(ろ)、やす(い)
名乗り
意味

1. 安らか。変わりがない
2. 安らかにする。静める
3. ねんごろ
4. 里帰りする
5. いずくんぞ。なんぞ(助字)

由来/
成り立ち
もとは「寍」と書き、「心が落ち着く様子」を表現した。これに神様へのお供えに使う台「示」を省略した「丁」を組み合わせて、「安らか」の意味で使われるように。
説明の
仕方
丁寧の寧

「寧」の意味や由来は?

家の中

「寧」は「安らか」という意味をもつ漢字です。これはもともと「寧」を「寍」と書いていたことに由来します。
「寍」は「宀」「心」「皿」に分解することで意味が見えてきます。「宀」は家の屋根、「心」は人の心、「皿」は料理を盛り付ける器を意味し、家の中で食べ物がある状態、つまり「安定して心が安らぐ」状態を表します。
これだけで現在の「寧」がもつ意味になりますが、ここに神様へのお供えをするための台「示」を省略した「丁」を組み合わせることで、「寧」は食べ物をお供えし神様へのお祈りをして「ほっと心が落ち着く」様子を表現しました。
ここから「変わりがない、無事である」「落ち着いている」「のんびりしている」「穏やか」などの意味が生まれ、総じて「安らか」という意味で使われるようになりました。

ちなみに「寧」には「いずくんぞ、なんぞ」という原因・理由を問う疑問の意味もあります。これは「いずくんぞ、なんぞ」という言葉に対して、単に「寧」が当てられたことに由来します。

「ネ」の響きで使われる「寧」

「寧」は女の子の名前で「ネ」の響きに当てられます。よく使われるのが「ネネ」の響きで寧々や寧音とされます。漢字の意味も穏やかでおっとりした雰囲気があり、響きもかわいらしいので女の子にピッタリの名前ですね。明治安田生命の名前ランキングでは2006年以降何度もランクインしている人気の名前でもあります。
他にも天寧(アマネ)や涼寧(スズネ)のように止め字に使われることもあります

男の子の名前に使う場合は、漢字の意味にある「安らか」から派生した「ヤス」の名乗りを使い、一字で寧(ヤス)、他の漢字と組み合わせて寧人(ヤスト)、寧広(ヤスヒロ)などが考えられます。

「寧」は字面が詰まって窮屈な印象を与えるので、組み合わせる漢字には少し注意しましょう。できるだけシンプルな漢字を当てるとスッキリします。
また、字のバランスがとりづらいので手書きするときに悩まされる子もいます。漢字の上下「宀」「丁」の部分は余裕があるのですが、中央部分が詰まっているので、特に小学校で習字をするときに自分の名前をバランスよく書けなくて困らせられる可能性があるようです。

「寧」にはどんな願いや想いが込められる?

「寧」がもつ「変わりがない、無事である」「落ち着いている」「のんびりしている」「穏やか」などの意味は「ゆったりしていて平和」「おおらかで優しい」雰囲気も連想できますし、さらには心に余裕があるので「相手を思いやる心」がある様子も想像できます。

「寧」の一字に願いを込めるなら、「穏やかな性格になってほしい」「周りの人に優しさを分け与えられる人になってほしい」などが考えられます。また「思いやり」のイメージを使えば「苦しいときにも思いやりの心を忘れないでほしい」「周囲をほっと一息させてあげられる存在に」などの願いも表現できそうですね。

「ネ」の響きが含まれる名前を考えている場合は「寧」の意味やイメージを理解し、ぜひ素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
天寧(アマネ)
寧(アヤネ)
寧(スズネ)
寧々(ネネ)
寧音(ネネ) など

おすすめ記事

画数から探す

  • 21画
  • 22画
  • 23画
  • 24画
  • 25画
  • 26画
  • 27画
  • 28画
  • 29画

読みから探す