の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「旬」は人気俳優・小栗旬さんの活躍で、男の子の名前に使われる漢字として広く知られるようになりました。それ以前から、「上旬・下旬」と時期を表す言葉として耳にしたことがあると思いますが、実際にどのような意味があり、どんな願いを込めて名前に使われているのでしょうか。「旬」の名付けのポイントをご説明します。

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「旬」漢字の読みや画数の基本情報

画数 6画
音読 シュン、ジュン
訓読 とおか
名乗り ただ、とき、ひとし、ひら、まさ
意味

1. 十日。十日間
2. 十回。十年
3. 広くゆき渡る。あまねし
4. 等しい
5. 野菜・魚・鳥などの食材の最も味のよい時期

由来/
成り立ち
「勹」は「腕をぐるりと回している様子」を、「日」は太陽を表す。2つを組み合わせて「一ヶ月を一回りする日数」を表現している。
説明の
仕方
上旬・下旬の旬

「旬」の意味や由来は?

太陽

「旬」は、「今が旬」と使われるように、「食材の味が最もよい時期(野菜・魚・鳥など)」を表す漢字として有名です。しかし、これは日本独自で使われる意味で、本来は「十日、十日間」「等しい」などの意味があります。

「旬」の成り立ちには諸説ありますが、いずれの説も「勹」と「日」に分けて考えられています。「日」は太陽を表し、古代の人々にとって年・月・週などを数える基準とされていました。「勹」は「人が腕をぐるりと回している様子」を表し、この2つを組み合わせて「日数の目安」になる漢字を作ろうとしました。当時、十日間ごとに日数を分けて目安にすることが多かったため、「旬=十日、十日間」の意味になりました。
ほかに「勹」は「竜の長い尾」を表すという説もあります。この説では、月の目安になっていた十日間を司る神様が「竜」だと考えられたため「旬=十日、十日間」になったといわれています。

日本では毎旬(1日・11日・21日)に天皇が宴を催すようになり、これを「旬(シュン)」と呼ぶようになりました。平安時代にこの儀式は4月1日と10月1日だけになり、ここで季節の贈り物をしたことから、日本のみで「最盛の時期、最も味のよい時期」を表すようになったのです。

「シュン」の響きが有名な「旬」

「旬」は「シュン」の響きで名前に使われるのがほとんどです。もともと一文字名前の「シュン」や「シュンスケ」の響きが男の子の名前で人気があったため、それに当てる形でよく使われます。
また、濁点がついた「ジュン」という響きもあるので男の子なら旬喜(ジュンキ)や旬平(ジュンペイ)、女の子なら旬奈(ジュンナ)、旬子(ジュンコ)など特徴的な響きをもった名前も考えられます。

そのほかに、「旬」は「時」を意味する漢字であることから「トキ」の名乗りがあります。この響きを活かせば、泰旬(ヤストキ)や旬祢(トキネ)と考えることもできます。
まだ使用例は多くありませんが、最近では「トキ」の響きの頭文字だけをとり、「ト」の響きで使われた名前も見られます。

【「シュン」の響きをもつ漢字】
駿」「」「」「春」「瞬」など

素敵な人生を歩んでくれそうな「旬」

「旬」の一字に願いを込めるなら、すぐに思いつくのが「いつも旬を迎えたような人生を送ってほしい」などではないでしょうか。そのほかにもイメージを膨らまると、赤ちゃんの名前に素敵な願いを込められますよ。

「旬」とは最盛の時期、最も食べ物がおいしい時期を表すことから転じて、「(物事を行うのに)最適な時期」の意味もあります。ここから、「チャンスを逃さないように、最適な時期を見極める目をもってほしい」と願いを込めることもできます。
また、「最盛の時期」は言い換えると「脂がのった時期、調子が整った時期」「新鮮な時期」といえるので、「調子がよく、健康的な生活を送ってほしい」「いつもフレッシュな気持ちで過ごしてほしい」と表現することもできそうです。

「旬」を使って、素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。

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