駿の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「駿」は「シュン」の響きで男の子の名前によく使われていますね。どこか爽やかな印象があり、「名前に使いたい」と考える人も多いと思いますが、詳しい意味はよく知らない人もいると思います。「駿」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「駿」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 17画 |
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音読 | シュン |
訓読 | - |
名乗り | たかし、とし、はや、はやお、はやし |
意味 | 1. 優れた馬。足の速い馬
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由来/ 成り立ち |
「優れている様子」を表す「夋」と「馬」を組み合わせて「優れた馬」のことを指す。 |
説明の 仕方 |
静岡県にある「駿河湾(するがわん)」の「駿」 |
「駿」の意味や由来は?
「駿」は「優れた馬、足の速い馬」を意味する漢字です。「馬(うまへん)」があることから、なんとなく想像できるかもしれませんね。ここから転じて、馬に限らず「優れる、優れた人」や「速い」などの意味が生まれ、才能の優れた人を表す熟語「駿才」などのように使われています。
こうした意味は、動物の馬を表す「馬」と、「優れている様子」を表す「夋」とを組み合わせたことに由来します。「夋」は「ㇺ」が上に尖っている様子を表現していることから「高く大きい」の意味となり、「優れている様子」を表現しているんですね。
ちなみに、静岡県には地名で「駿河」「駿河湾」など「駿」が使われています。これは、県内を流れる「富士川」の流れが急で速いことに由来し、「駿馬のように流れの速い河=駿河」と命名されたそうです。
躍動感と爽やかさをもつ「駿(シュン)」
「駿」は馬の意味を含むので「躍動感」を表現でき、「シュン」の響きからは「爽やかな印象」を感じさせてくれます。男の子の名前によく使われ、明治安田生命の名前ランキングでは2004~2015年の12年間で11回ランクインし、なかでも2014年は「午(馬)年」だったこともあり、駿(シュン)、駿太(シュンタ)、駿斗(シュント)がそれぞれランクインする人気ぶりでした。その他にも漢字を組み合わせて駿介(シュンスケ)、駿乃介(シュンノスケ)、ジブリ映画で有名な宮崎駿さんの「ハヤオ」と読むこともできます。
男の子のイメージが強いため、女の子の名前にはあまり使われず、名付けの本でもほとんど記載はありません。ただ、「ハヤ」や「トシ」の響きを使えば千駿(チハヤ)や駿江(トシエ)のように女の子の名前として使うこともできます。「組み合わせる漢字」や「名前全体の響き」で女性らしさを表現してあげましょう。
「駿」にはどんな願いや想いが込められる?
「駿」の元々の意味である「優れた馬」から連想するとイメージが広がります。たとえば、速く走れる様子を想起して「活発、積極的」「運動が得意」「行動力がある」様子を想像できます。
また、「天高く 馬肥ゆる秋(てんたかく うまこゆるあき)」ということわざがあり、秋は空が高く感じられ、馬も肥えてしまうような収穫の季節であるという意味があります。ここから「駿」を季節の秋に重ねて使うこともできそうですね。
「駿」に願いを込めるなら「行動力のある人になってほしい」「運動のできる子になってほしい」などが思いつきますし、「秋」の豊穣なイメージを活かして「人生を豊かにしてほしい」という表現もできそうですね。
「駿」の疾走感を与えるイメージを活かして、素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
駿介(シュンスケ)
駿太(シュンタ)
駿斗(シュント)
駿也(シュンヤ、トシヤ)
駿乃介(シュンノスケ) など