斗の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「斗」の文字を見ると、「北斗七星」をイメージする人が多いかもしれません。宇宙や星などスケールの大きさを連想させるので、ユウトやハルトなど男の子の名前によく使われています。しかし、「斗」の意味や由来については意外と知られていないことが多くあります。「斗」を使った名付けのポイントをご説明します。
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「斗」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 4画 |
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音読 | ト |
訓読 | - |
名乗り | け、とう、はかる、ほし、ます |
意味 | 1. 容量の単位。十升のこと
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由来/ 成り立ち |
ひしゃくを指す漢字をつくるために、ひしゃくの形を文字として整えて「斗」が生まれた。 |
説明の 仕方 |
北斗七星の斗 |
「斗」の意味や由来は?
「斗」は、水を汲むために使う「柄杓(ひしゃく)」を意味する漢字です。長い柄(え)にお椀がくっついた形なので、その見た目を表して「斗」の文字が作られました。柄杓は量を測る目安としても使われたので、柄杓で汲んだ分量を「斗」という単位で表すようになりました。
「斗」の文字から連想される「北斗七星」は、七つの星の配置が柄杓に似ていることから、「北にある斗に似た七つ星」ということで名付けられています。
「ト」の響きで一番人気の「斗」
「斗」は男の子の名前で大人気の漢字です。毎年発表される明治安田生命の名前ランキングを見ると「斗」は数ある漢字の中でも2010~2015年の間で常にトップ5に入る人気ぶり。これは、ユウトやハルトといった名前が人気になってきた背景があり、その最後の文字「ト」に当たる漢字として選ばれるようになったからです。以前は、「人」が「ト」の読みで使われていましたが、字面のかっこよさや、すぐに「ト」と読めるシンプルさから「斗」を選ぶ人が増えてきています。
「斗」は悠斗(ユウト)や陽斗(ハルト)など、名前の最後の文字(止め字)として使用されるのが一般的ですが、亜斗夢(アトム)のように名前の中間に使う、あるいは斗真(トウマ)のように名前の先頭に使われることもあります。
【「ト」の響きをもつ漢字】
「仁」「翔」「都」「杜」「人」「登」など
「斗」のイメージは斗枡と北斗のどっち??
一昔前までは、1斗(約18リットル)を測る道具として「斗枡(とます)」が使われており、「斗」には斗枡のイメージが強くありました。しかし、斗枡が使われなくなるにつれて、「北斗七星」の「斗」からイメージを膨らませて名前に使われるようになりました。
北斗七星のイメージから派生して「宇宙」「星」などが連想され、そこから「果てしなく広い」「壮大な様子」などのイメージと結びつくようになっています。そのイメージが強くなるにつれて、男の子の止め字「ト」に当てられるようになったといえます。
ひょっとすると、北斗七星をイメージさせる「斗」は漫画「北斗の拳」をイメージする人もいるかもしれませんね。
過去には、「闘」の略字として「斗」が当てられていたこともあり、「斗争(トウソウ)」「斗志(トウシ)」のように使われていました。ここからも男の子らしい力強い印象を与えてくれそうです。
赤ちゃんがもつ可能性を「斗」に込めて
生まれたばかりの赤ちゃんの可能性は無限大です。これからどのように成長していくかを想像するだけでワクワクしますよね。
「斗」から連想される「宇宙の果てしない広さ」「無限大の可能性」は、そのまま想いや願いとして名前に込めることができます。「心の広い子に育ってほしい」「宇宙のように壮大な人生を送ってほしい」など、子供の可能性を信じた名前を贈ってあげてください。
また、「北斗」を使った故事ことわざに「泰山北斗(タイザンホクト)のごとし」という言葉があります。これは中国に実在する名山「泰山」と、北斗七星を表す「北斗」を組み合わせた故事で、どちらも人々が仰ぎ見る尊い存在であることから「その道で特に優れた人、一番尊ばれる存在」のたとえとして使われます。「生涯をかけて打ち込めるものを見つけてほしい」「人徳の備わった人になってほしい」と願いを込めることもできそうですね。
「斗」は読み方は少ないですが、他の漢字と組み合わせを楽しみ、赤ちゃんの成長した姿に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
【組み合わせて使われる漢字】
悠斗(ユウト、ハルト)
大斗(ダイト)
優斗(ユウト)
陽斗(ハルト)
湊斗(ミナト、ソウト)
絢斗(アヤト、ケント)
瑛斗(エイト)
斗真(トウマ)
亜斗夢(アトム) など