也の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「也」の漢字は「ナリ」「ヤ」の読みで、男の子の名前でよく見かけますね。中でも、タクヤやカズヤといった止め字の「ヤ」に当てられることがよくあります。しかし、一文字でどんな意味をもっているかご存知ですか?「也」を使って素敵な名前がつけられるように、名付けのポイントをご説明します。
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「也」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 3画 |
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音読 | ヤ |
訓読 | なり |
名乗り | あり、ただ、また |
意味 | 1. なり。や。断定の助字
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由来/ 成り立ち |
青銅器から水を注ぐ形を表現して「也」ができ、「水を入れる器」の意味が生まれた。 |
説明の 仕方 |
ひらがなの「や」に似た「也」。「池」の右側 |
「也」の意味や由来は?
「也」は漢字自体にほとんど意味はなく、「断定の助字」を表す漢字です。断定の助字とは、たとえば「この本は僕のものだ」の「だ」の部分をいい、本が自分のものであることを「強調」するために使われます。
今でもお祝いの席のご祝儀で封筒に「金○○万円也(ナリ)」と書くのは、断定の意味で使われています。
この漢字の成り立ちには諸説ありますが、青銅器から水を注ぐ形が似ていたことから「也」ができたといわれ、ここから「水を入れた器」の意味が生まれました。その後、漢字だけで文章を書く「漢文」の中で「ナリ、ヤ」のように断定の助詞として使われることが多くなり、もともとあった「水を入れた器」の意味で使われなくなりました。
ちなみに、日本語のひらがなの「や」は「也」から作られました。漢文を書く中で、人々は少しでも字を速く書くことを意識し、画数を減らすなど工夫し始めたことに由来します。こうした過程で、達筆に書かれた字体は草書体と呼ばれ、「也」の草書体が「や」になったといわれています。
男の子の止め字として人気の「也」
「也」は「ヤ」や「ナリ」の響きで男の子の名前に人気の漢字です。明治安田生命が発表する名前ランキングでは2004年から何度も「也」を含む名前がベスト100にランクインしています。達也(タツヤ)、拓也(タクヤ)、心也(シンヤ)、和也(カズナリ)など止め字としての利用がほとんどです。
漢字の意味から考えると、女の子の名前としても使える漢字ですが、その場合は止め字での使用は少なく、美也子(ミヤコ)、彩也香(サヤカ)のように名前の中央に使われることが多いようです。止め字として使うなら、亜也(アヤ)や紗也(サヤ)のように女の子らしい響きで使って性別を区別しやすくしていますよ。
「也」に組み合わせる漢字を大切に
「也」の漢字はあまり強い意味をもたないことから、イメージを膨らませて願いや想いを込めるのは少し難しいかもしれません。あくまで「響きに当てて使われる漢字」というのが一般的なので、組み合わせる漢字をメインとして願いや想いを込めてあげましょう。
優也(ユウヤ)なら優しい子、智也(トモヤ)なら賢い子、聖也(セイヤ)なら清い子など、組み合わせた漢字の意味を「強調」して成長を願う気持ちを込めることができますね。
「也」はメインの漢字の意味を際立たせてくれる漢字です。メインの漢字にさらに想いをのせて赤ちゃんに素敵な名前を贈ってあげてください。
【組み合わせて使われる漢字】
大也(ダイヤ、ヒロヤ)
紘也(コウヤ、ヒロヤ)
真也(シンヤ)
悠也(ユウヤ、ハルヤ)
智也(トモヤ)
和也(カズヤ、カズナリ)
彩也香(サヤカ)
亜也(アヤ)
紗也(サヤ) など