昴の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「スバル」の響きが特徴的な漢字「昴」。響きや字面がカッコいいので、赤ちゃんの名前に使いたいという人も多いと思います。漢字の意味や由来を知って「昴」がもつイメージを膨らませると、もっと素敵な名前になりますよ。「昴」を使った名付けのポイントについてご説明します。
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「昴」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 9画 |
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音読 | ボウ |
訓読 | すばる |
名乗り | - |
意味 | すばる。星座の名前 |
由来/ 成り立ち |
中国の古い天文学に基づく。十二支の「卯」の方角にある星を、太陽系を表す「日」と方角の「卯」を組み合わせて「昴」と表した。 |
説明の 仕方 |
「日」と干支の4番目を表す「卯」を上下に並べた漢字。「スバル」 |
「昴」の意味や由来は?
「昴」は星座の名を意味し、いわゆる「おうし座」に当たります。正確に言うと、おうし座に含まれる「プレアデス星団」という星の集合体を指します。
プレアデス星団は肉眼で確認できるので、古くから人々に親しまれてきた星です。日本では、それらの星が一つにまとまって光る様子から、まとまるを意味する動詞「統(ス)ばる」という動詞を用いて「スバル」と呼ぶようになりました。『枕草子』の一節にも「星はすばる」と記されているのは有名で、ご存知の方もいるかもしれません。そして、中国では「昴(ボウ)」と呼ばれていたので、漢字が伝来したときに「昴」に「スバル」の読みが当てられました。
そもそも、「昴」という漢字の由来については、古代中国での星座と方位に関係があります。中国では、星の位置から年月や時刻、方角の概念が生み出され、それらを「十二辰(ジュウニシン)」という干支の十二支の名称を用いて分類していました。そして、方角が12個に分割され、そのうち「卯(ウ)=ウサギ」の方角にある星座に対し、太陽系を表す「日」と方角を示す「卯」を組み合わせて「昴」の漢字が生まれました。
たくさんの要望で人名漢字になった「昴」
「昴」は「スバル」の響きで一文字名前として使われますが、名前に「昴」を使えるようになったのは1990年のことです。それまでは、人名漢字ではありませんでした。
しかし、1980年に歌手の谷村新司さんが発表した「昴」の歌が大ヒットしたことで、「昴(スバル)」という漢字は広く認知されるようになり、「名前に使いたい!」という要望が一気に増えたといわれています。その後押しで「昴」は人名漢字として登録されました。
余談ですが、アイドルグループ「関ジャニ∞」のメンバー・渋谷すばるさんの「すばる」がひらがな表記なのは、生まれた1981年には人名漢字に「昴」がなかったためだといわれています。
ちなみに「昴」に似た漢字に「昂」がありますが、意味も読み方もまったく別の漢字です。「昂」は「コウ」と読み、「あがる」「高い」などを意味する漢字です。
「昴」がもつ「星・宇宙」のイメージ
「昴」の意味から「星」にかかわるイメージが連想されます。「夜空にひときわ光り輝く」情景を思い浮かべる人もいれば、「広大な宇宙」「無限の可能性」などを想像する人もいます。
また、日本には「すばるまんどき粉八合(こなはちごう)」ということわざがあり、昴が真上にきたときに蕎麦の種をまくと豊作になるといわれています。ここから「昴」は農耕の星とされ、このイメージから「実り豊か」な様子を想起させてくれます。
【「宇宙」を連想させる漢字】
「斗」「月」「宇」「宙」「星」など
「昴」に燦々と光り輝く願いをこめて
「昴」のイメージを膨らませて、素敵な願いや想いを込めた名前にしてあげたいですね。たとえば、「人生を通して輝き続けてほしい」「光り輝く笑顔で、周囲を照らす希望になってほしい」という願いを込めることができます。また、「実り豊か」なイメージからは「実りある人生を送ってほしい」という願いを表現することもできそうです。
光り輝く「昴」の姿を想像しながら、子供が大きく成長していく様子に思いを巡らせるのも素敵な時間ですね。赤ちゃんに「昴」を使った素敵な名前を考えてあげてくださいね。