琉の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
沖縄県を表す「琉球(リュウキュウ)」という言葉で見かける「琉」の漢字。最近では、「リュウ」の響きを使って男の子の名前に使われる機会も増えていますが、一字でどんな意味をもつかご存知ですか?「琉」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「琉」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
---|---|
音読 | リュウ、ル |
訓読 | - |
名乗り | - |
意味 | 琉璃という玉の名前(=瑠) |
由来/ 成り立ち |
「王」は宝石などの意味をもつ「玉」をもともと表し、「リュウ」「ル」の読みをもつ「㐬」を組み合わせて「琉」ができた。 |
説明の 仕方 |
琉球の琉 |
「琉」の意味や由来は?
「琉」は一文字では特定の意味をもたず、他の漢字を組み合わせて初めて意味をもちます。代表的なのが「球」と組み合わせた「琉球」ですが、「璃」を組み合わせて「琉璃(ルリ)」という宝石の意味を表す使い方もあります。「琉」ではなく「瑠」を当てた「瑠璃(ルリ)」が一般的に使われますが、「琉璃」と同じ意味で使われているので「琉=瑠」と考えてください。
ヘンの「王」は宝石などの意味をもつ「玉」を表し、「リュウ」「ル」の読みをもつ「㐬」を組み合わせて出来上がった漢字が「琉」です。直訳すると『「ル」と読む玉』となるので、『新漢語林』などの漢語辞典では「琉=瑠。琉璃は球の名前」と説明されています。
「琉璃」はどんな玉?
「琉璃(ルリ)」と聞くとどんな物を想像しますか?「琉璃」は、インドの仏教で重宝された、金や銀など7つの貴重の宝石の中の1つで、現在でいうところの「ラピスラズリ」という石に当たるとされています。
ラピスラズリ
ラピスラズリは含まれる成分で色が異なりますが、一般的に夜空のように輝く濃い青色をしています。そのため、日本ではこの色を琉璃色と呼びます。ラピスラズリは誕生石としても有名で、日本では12月、海外では9月の石として広く認知されています。
「リュウ」の響きで男の子に人気の「琉」
「琉」は1997年11月から人の名前に使えるようになった、比較的新しい人名漢字です。沖縄に住んでいたとある夫婦が、1997年1月に生まれた自分の子に「琉」の漢字を使いたいと訴え、国がその要望を受け入れて「琉」の一字が新たに人名漢字として登録されました。
人名用漢字として使えるようになってから、「琉」は「リュウ」の響きで男の子の名前によく使われています。たとえば、琉星(リュウセイ)、琉斗(リュウト)、琉平(リュウヘイ)、琉太(リュウタ)などの名前で使われます。「ル」の読みでは、琉偉(ルイ)や健琉(タケル)のように使うこともできます。
一方で女の子の名前には、「琉」よりも同じ意味・読みがある「瑠」が使われることが多いようです。ただし、「琉」を「ル」と読んで女の子の名前に使うこともあり、藍琉(アイル)や琉南(ルナ)、琉花(ルカ)などが見られます。
広々とした躍動感を感じる「琉」
「琉」自体には明確な意味はないので、熟語や漢字の響きからイメージを連想しましょう。
「琉」の字からは、「琉球」から連想して沖縄の青い海、青い空、「広々とした」雰囲気を感じられる漢字です。「琉璃」の玉の色も青であることから「クールで爽やか」な印象があります。
また「リュウ」の響きは、ドラゴンを意味する「龍」にも通じるので、「力強い躍動感」を与えます。
「琉」でスケールの大きい子に
「琉」は人気の漢字なので、「子どもの名前に使いたい」と考える人も多いと思います。我が子ならではの願いや想いを込めるといっそう愛着が湧いてきますよ。
たとえば、「クールで爽やか」なイメージから「爽やかな子になるように」、「広々とした」のイメージから「広い心の持ち主に」「温かく、優しい人間味のある人に」といった願いを込められますね。また、「力強い躍動感」から連想して「活発で運動のできる子に」のように願いを込めることができますよ。
「琉」の一字からは、伸び伸びと走り回る元気な子供の姿を想起させてくれます。どんな子になるのかに思いをはせながら、素敵な名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
琉斗(リュウト)
琉太(リュウタ)
琉希(リュウキ)
琉聖(リュウセイ)
健流(タケル)
翔琉(カケル)
琉莉(ルリ)
琉奈(ルナ) など