祥の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「祥」は「ヨシ」や「ショウ」の響きで名前に使われます。お寺の名前などに使われることもあり、それを覚えている人なら「縁起の良さ」を感じるかもしれませんね。この「祥」はいったいどのような意味をもつ字なのでしょうか。素敵な名前を考えられるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
更新日:
「祥」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
---|---|
音読 | ショウ |
訓読 | きざ(し)、さいわ(い)、しるし |
名乗り | あきら、さか、さき、さち、さむ、ただ、なが、ひろ、やす、ゆき、よし |
意味 | 1. めでたいこと。喜ばしいこと
|
由来/ 成り立ち |
「礻(しめすへん)」は神様へのお祈りに使う台を表し、「羊」は動物の羊を表す。「祥」は「羊を生け贄に捧げて神様へお祈りしている」情景を表している。 |
説明の 仕方 |
「礻(しめすへん)」に「羊」 |
「祥」の意味や由来は?
「祥」は「めでたいこと」「吉事の前兆」などポジティブな意味をもった漢字です。その由来は漢字を「礻(しめすへん)」と「羊」に分けると見えてきます。
「礻」は神様へのお祈りに使う神聖な台を表し、「羊」は動物の羊を表します。古来「羊・牛・豚」は神様へのお祈りに使う神聖な生け贄とされました。ここから「祥」は「羊を生け贄に捧げて神様へお祈りしている」情景を表し、「(願いが通じて)めでたいこと」また「吉事の前兆」などの意味が生まれました。
「祥」は「ショウ」「ヨシ」の響きが有名
「祥」は名前で使える名乗りをたくさん持っていますが、多くは「ショウ」「ヨシ」「サチ」の読みで使われます。これらは多くの人に認知されているため、読み間違われる心配もなさそうです。
「ショウ」の響きだと男の子なら祥太郎(ショウタロウ)や祥平(ショウヘイ)、女の子なら祥子(ショウコ)など、「ヨシ」の響きを使えば祥秀(ヨシヒデ)、祥華(ヨシカ)などが考えられます。
「サチ」の響きは男の子にはあまり馴染みがありませんが、女の子であれば一文字名前で祥(サチ)と名付けることもできますよ。
「祥」はどんなイメージをもっている?
漢字がもつ意味から「祥」には「縁起が良い」「幸運」などのイメージがあります。また「運が良い」ということは波風がたたない「平和」な様子や、心身に大きな問題が起きない「健康的」な様子、「安心」「穏やか」であるなどの想像もできます。
お寺などの名前で見かけるのは、仏教の中に「吉祥天(キチジョウテン)」という守護神がいるからではないかと考えられます。「吉祥」とは「めでたいきざし」を意味する熟語で、「吉祥天」とは「繁栄」や「幸運」をよせる神様です。「美女」の代名詞としてもよく知られていますよ。
幸せな人生を「祥」に込めて
「祥」の意味からシンプルに「幸運な人生を送れるように」「幸せになってほしい」と願いを込めることができますが、先ほどのイメージをもとにさらに工夫もできますよ。
たとえば「安心」「穏やか」「健康的」のイメージから、「大病を患うことなく、健康的な人生を送ってほしい」「穏やかな性格の子になってほしい」などが考えられます。
また、「繁栄」「平和」のイメージからは「争い事がないように、みんなの調整役に」「絶えず変化を繰り返し、進歩発展する人生を」などの願いを表現することもできます。
「祥」は良い意味だけをもつ漢字です。安心して名前に使ってあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
祥吾(ショウゴ)
祥平(ショウヘイ)
祥真(ショウマ)
祥秀(ヨシヒデ)
祥太郎(ショウタロウ) など