秀の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「シュウ」「ヒデ」の読みで男の子の名前で目にする「秀」。歴史上の人物や有名人にもこの漢字を使った名前は多く、昔から名付けに親しまれてきた字です。そのため名前の候補に考えている人もいると思いますが、一字で具体的にどんな意味があるかご存知でしょうか?「秀」の意味の由来、名付けのポイントをご紹介します。
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「秀」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 7画 |
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音読 | シュウ |
訓読 | ひい(でる) |
名乗り | さかえ、さかり、しげる、しょう、すえ、てる、のぶ、ひいず、ひで、ひでし、ほ、ほず、ほら、みつ、みのる、ゆき、よし |
意味 | 1. 優れる。抜きんでる。伸び出る
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由来/ 成り立ち |
「穀物の穂」を表す「禾」と「曲がって垂れ下がる」様子を表す「乃」を組み合わせて「(ほかよりも成長の早い)穂が垂れ下がる」様子を表現している。 |
説明の 仕方 |
優秀の秀 |
「秀」の意味や由来は?
「秀」の字は「穀物の穂」を表す「禾」と「曲がって垂れ下がる」様子を表す「乃」を組み合わせてできています。2つが組み合わさることで「穂が成長し垂れ下がる」様子を表現し、ここから「ほかの穂よりも先に抜き出る→優れる、抜きんでる」と展開しました。また、その様子から「花が咲く」の意味や抜きんでていることを人に当てはめて「優れた人」も表すようになりました。
ちなみに、「秀」の訓読みの「ひいでる」は、字の成り立ちにもある穂が成長する姿を表した「穂出(ほいづ)」が「ひいづ」と変化し、「ひいでる」になったといわれています。
「秀」は偉人の名前に多い漢字
「秀」は昔から名付けによく使われてきました。明治安田生命の名前ランキングによれば、男の子の秀雄(ヒデオ)や秀樹(ヒデキ)は1973年までにそれぞれ何度もトップ10にランクインしています。1949年に日本人として初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹さん、野球のメジャーリーグで活躍した松井秀喜さんもこの「秀」が使われています。さらに歴史をさかのぼれば戦国時代の武将・豊臣秀吉(ヒデヨシ)や明智光秀(ミツヒデ)、江戸時代の大名・毛利秀就(ヒデナリ)などがいます。「優れる」の意味にふさわしい後世に名を残す偉人ばかりですね。
現在では男の子なら秀和(ヒデカズ)や秀都(ヒデト)、秀虎(ヒデトラ)など、女の子でも秀美(ヒデミ)や秀穂(ヒデホ)などと使われています。音読みの「シュウ」の響きも人気で秀斗(シュウト)は先ほどのランキングにランクインしていますし、ほかにも秀介(シュウスケ)や秀哉(シュウヤ)、秀之介(シュウノスケ)などが考えられます。
才能に恵まれた印象の「秀」
「秀」が使われている熟語には「優秀」「秀才」など「能力が高い」「優れている」イメージを連想するものが多くあります。成績表における「秀・優・良・可」の4段階評価の最上位にも「秀」は使われ、「賢い」「行動力やリーダーシップがある」など「才能に恵まれた」印象を受けますね。
また、人によっては昔から名前に使われているため「落ち着き」「日本人らしさ」を感じることがあり、漢字がもつ意味も悪いものはないので安心して名付けに使えます。
ただし、偉人の名前を見ても分かりますが、どちらかというと「男の子」の印象が強い漢字といえます。意味的には女の子に使っても問題ないので、「美」や「華」など女性らしいイメージの漢字を組み合わせるのが良いかもしれませんね。
「秀」に赤ちゃんの成長を重ねて
「秀」の「才能に恵まれた」イメージは精神、容姿、知性、感性など様々な面に活かせます。「一芸に秀でる」という言葉があるように、わが子なりの強みをもって成長してほしいですね。「賢い子に」「感性に優れた芸術肌の子に」「人一倍運動のできる子に」などと考えることもできますし、能力のある前提で「自分の強みで周囲を手助けする人になってほしい」「慢心せず、謙虚に努力し続けられる子に」と考えることもできますよ。
幅広い年代に親しみのある「秀」。これから生まれてくる赤ちゃんがどんな人に成長していくか想像するだけでも楽しい気持ちになりますね。「秀」を使った素敵な名前を考えてあげて下さい。
【組み合わせて使われる漢字】
秀介(シュウスケ)
秀斗(シュウト)
秀哉(シュウヤ)
秀雄(ヒデオ)
秀和(ヒデカズ)
秀樹(ヒデキ)
秀都(ヒデト)
祥秀(ヨシヒデ)
秀之介(シュウノスケ) など