の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「瑞」は「瑞々しい」という形容詞や「瑞穂」「瑞江」などの地名で見かけるように「ミズ」の響きで知られた漢字です。その響きを活かして「ミズキ」という名前に当てて使われることもありますが、漢字一字だとどんな意味をもつのでしょうか?「瑞」の意味や由来、赤ちゃんの名前を考える上でのポイントをご説明します。

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「瑞」漢字の読みや画数の基本情報

画数 13画
音読 スイ、ズイ
訓読 しるし、みず
名乗り -
意味

1. 天子が諸侯に授ける玉。祭りのときに持つ玉
2. めでたいしるし。瑞兆
3. みず。瑞々しい

由来/
成り立ち
ヘンの「王」は玉を、ツクリの「耑」は髪をなびかせる神職の人を表す。組み合わせて「お祈りされた神聖な玉」を指すように。
説明の
仕方
「瑞々しい」の「瑞」

「瑞」の意味や由来は?

玉

「瑞」という漢字は、光沢があって生気に満ちているという意味で「瑞々しい」と使われますが、これは日本だけでの使用例で本来の意味は別にあります。
もともとは君主が優秀な家臣に与える「玉(ギョク)」の意味で使われていました。「玉」とはヒスイで作られた宝石のことで、選ばれた人だけに与えられる「しるし」の意味があります。

この「玉(ギョク)」の意味は、ツクリにある「耑」が髪をなびかせている神職の人を描いた形で、ヘンにある「王」は玉を表すことに由来します。2つを組み合わせると「お祈りされた神聖な玉」となり、ここから「めでたいしるし=玉(ギョク)」の意味が生まれました。
日本では、キラキラ輝く宝石のイメージから派生して、「瑞々しい」などの形容詞として使われるようになりました。

「ミズキ」の響きに当てられる「瑞」

「瑞」は「瑞々しい」様子をストレートに表現した「ミズ」の響きで男の子・女の子どちらの名前にも使われます
明治安田生命の名前ランキングによると「ミズキ」という響きは人気の名前トップ50以内に何度もランクインしています。その響きに合わせるように「瑞(ミズ)」に「キ」の響きをもつ様々な漢字を組み合わせて使われます。男女どちらにも使われるこの「ミズキ」の響きは、性別が分かりにくくなってしまうため、女の子なら瑞季や瑞希、男の子なら瑞樹、瑞生など組み合わせる漢字で性別の違いを表現して使われるようです。

女の子であれば響きを変えて瑞葉(ミズハ)や瑞帆(ミズホ)、瑞央(ミオ)などの名前も見られます。

「瑞」がもつ艶やかな印象

稲

「瑞」がもつ「瑞々しい」の意味からは「生き生きとして艶やか」「フレッシュで若々しい」などのイメージがあります。

さらに「瑞々しい」は名詞を修飾して一つの言葉を作ります。たとえば「瑞々しい枝」を「瑞枝(ミズエ)」、「瑞々しい稲の穂」を「瑞穂(ミズホ)」と呼びます。この「瑞穂」という言葉は地名で見かけることも多いと思いますが、「瑞穂(稲)がよく実る日本」という国の特徴をとらえた名称「瑞穂の国」に由来すると考えられます。今でも北は北海道から南は長崎県まで多くの土地に「瑞穂」の地名が残っています。情感豊かな様子からは、まさに「日本的な美しさ」を想起させてくれますね。

また、「瑞」には「玉」の意味から「貴重な宝石」「縁起が良い」「めでたい」などの言葉も連想できます。

「瑞」を使って赤ちゃんの名前に願いを込める

親子

「瑞」の一字にはどのような願いや想いが込められるのでしょうか。漢字がもつイメージを活かしたものをいくつかご紹介します。

たとえば「生き生きとして艶やか」「フレッシュで若々しい」イメージを使えば「常にフレッシュな気持ちで頑張ってほしい」「綺麗な稲穂を実らせるように、豊かで充実した人生を送ってほしい」などが考えられます。
また、「縁起が良い」「貴重な」というイメージを活かせば「この先の人生で幸運に恵まれますように」と願いを込めることもできそうです。

「瑞」の一字は「瑞々しい」雰囲気と、これから輝かしい人生が待ち受ける「縁起の良さ」を表現できます。「瑞」を使って素敵な願いの込もった名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(タマミ)
(ミオ)
瑞季(ミズキ)
(ミズキ)
瑞葉(ミズハ)
(ミズホ)

(ミズキ)
(ミズキ) など

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