羅の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「甲羅」「網羅」などの言葉で見かける「羅」の文字。名付けにおいては数少ない「ラ」の響きをもつ漢字として重宝されています。字面はなんだか強そうなイメージですが、どんな意味や由来があるのか、なかなかピンとはきませんよね。そんな方のために「羅」を使った名付けのポイントについてご説明します。
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「羅」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 19画 |
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音読 | ラ |
訓読 | - |
名乗り | つら |
意味 | 1. 鳥を捕まえる網
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由来/ 成り立ち |
「罒(モウ)」は網、「維」は鳥をつなぐという意味で、合わせて鳥をつなぎとめる網を表すように。 |
説明の 仕方 |
羅針盤の羅 |
「羅」の意味や由来は?
「羅」は「鳥を捕まえる網」を意味する漢字です。
その由来は、漢字を細かく分解するとよくわかります。「罒(もう)」と「維」に分解すると、「罒」は網の目を表し、「維」は「鳥を糸でつなぐ」様子を表します。この2つがくっついて、「鳥を捕まえる網」の意味となりました。
亀の甲羅の文字に「羅」が使われているのは、甲羅の模様が網の目のように入り組んでいる様子を表しているからです。また、網羅という二字熟語が「漏らさずすべてに及ぶ」という意味になるのは、「網」が魚を捕まえる網、「羅」が鳥を捕える網を意味し、海の魚から空の鳥まですべて捕まえるということに由来します。
網の意味から派生して「網の目のように並べる」や、網の目のように織られた織物「うすぎぬ、あやぎぬ」を意味することもあります。
「ラ」は名前に使われているの?
「羅」は、沙羅(サラ)や世羅(セイラ)など女の子の名前にしばしば使われます。「ラ」に当てられる文字には、他にも「良」「来」「蘭」「楽」などがありますが、「羅」は漢字を見てすぐに「ラ」と読めることから、読み間違われにくさで使われているようです。
男の子なら「アキラ」「ソラ」「ライト」といった「ラ」の付く名前の当て字として使われることも増えてきています。
ただし、画数が多くて少し重たい印象を与えるので、はじめに紹介したように「沙」や「世」など画数が少ない漢字を組み合わせるとスッキリした字面になります。
【よく組み合わせて使われる漢字】
「沙」「紗」「世」「聖」「咲」「愛」など
「羅」は上品なイメージがある?
「羅」は網の意味で使われる場合と同じくらい、「うすぎぬ、あやぎぬ」という意味で目にすることも多くあります。上等な服のことを「一張羅(イッチョウラ)」、美しい服を指して「綺羅(キラ)」、毛織物の一種を指して「羅紗(ラシャ)」と使われたりします。こうした言葉遣いから、「羅」は「上品でおしゃれ」な印象を与えてくれます。
また、古いインドの言葉を翻訳するときに、「ラ」の音に「羅」を当てたことから、曼荼羅(マンダラ)や金毘羅(コンピラ)など神秘的な言葉にも見られます。そのため、どこか外国風な雰囲気や神秘的な印象を受ける人もいます。
異国情緒ただよう「羅」
「羅」を使った言葉などから連想して、素敵な願いや想いを名前に込めてあげたいですね。
美しい衣類を表すことから派生して、「上品でおしゃれな女性になってほしい」という願いを込めることができます。また、曼荼羅や森羅万象といった言葉から連想して、「世の中のあらゆるものに感謝して生きてほしい」「何事にも興味・関心をもっていきてほしい」といった願いが思いつきますね。
「羅」の字に他の漢字を組み合わせて、願いの込もった素敵な名前を贈ってあげてくださいね。