紗の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「紗希(サキ)」や「紗耶(サヤ)」など、「紗」を使った女の子の名前はかわいらしい印象がありますね。赤ちゃんに「紗」のつく名前をつけてあげたいと考えている人も多いと思いますが、漢字の意味や由来を知っておくことは大切ですよ。素敵な名付けができるように「紗」を使った名付けのポイントをご説明します。
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「紗」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
---|---|
音読 | サ、シャ |
訓読 | - |
名乗り | すず、たえ |
意味 | うすぎぬ。薄くて目の粗い絹織物 |
由来/ 成り立ち |
布を表す「糸」に「少」を組み合わせて、「生地が少ない衣=うすぎぬ」を意味する。 |
説明の 仕方 |
糸(いとへん)に少(すくない) |
「紗」の意味や由来は?
「紗」は薄くて目の粗い絹織物を意味し、「うすぎぬ」とも呼ばれます。布を表す「糸」に「少」を組み合わせて、「生地が少ない衣=うすぎぬ」を意味するようになりました。ちなみに、この「紗」と似た漢字には「沙」があります。どちらも音読みは「サ、シャ」で同じですが、意味が異なり、「沙」は「砂」を表します。
日常生活では「紗」を使った言葉を見かけることは少ないかもしれませんが、布にまつわる言葉に使われており、毛織物の一種を表す「羅紗(ラシャ)」や、上等な風呂敷を意味する「袱紗(フクサ)」などがあります。
「紗」ってどんな織物なの?
「紗」が意味する薄い絹織物は特殊な機材を使わずに織れるので、古来より中国で広く普及していました。日本には平安時代頃に広まり、生地が薄いことから夏用の着物として利用されたといわれています。
「紗」には「スズ」という名乗りがありますが、これは「紗」が意味する絹織物に似た軽くて薄い絹織物「生絹(スズシ)」と混同されたことから生まれたといわれます。夏に涼しい着物なので、「涼しい」の「すず」が当てられたという説もあります。
「紗」はランキング上位の人気漢字
「紗」は女の子の名前で使われる漢字の中でもトップクラスの人気を誇ります。明治安田生命の名前ランキングでは2009~2015年の7年間、「紗」が含まれる名前がベスト100にランクインするほどです。
使い方も様々で、名前の先頭において紗菜(サナ)や紗希(サキ)、紗良(サラ)としたり、名前の最後で凪紗(ナギサ)や亜莉紗(アリサ)などのように組み合わせたりする方法もあります。このように「サ」の響きは使い勝手が良いので、それに合わせて「紗」も自由度が高いのが人気のポイントです。
男の子の名前にはランキングに入るほどの人気はありませんが、組み合わせる漢字によってはかっこいい名前になります。真紗斗(マサト)や司紗(ツカサ)など、男の子らしい響きの名前に当てて使われます。
【「サ」の響きをもつ漢字】
「佐」「沙」「早」「彩」「咲」など
しなやかさと強さをもつ「紗」
「紗」は日本古来より使われてきた織物なので、古風で日本的な印象を与えてくれます。生地も薄くしなやかなので、「涼しげ」で「しなやかさ」をもったイメージも伴いますね。字面も繊細な印象があるので、女の子の名前にピッタリの漢字といえます。
「紗」のイメージから派生させて、名前に特別な願いや想いを込めてあげるのも素敵ですよ。薄くしなやかな生地で身を包み込む様子から「人を包み込むような優しさにあふれた子になってほしい」あるいは、薄いながらも生地としてしっかりとした強さもあるので「強さとしなやかさを兼ね備えた子に育ってほしい」というのも思いつきますね。変化の激しい時代にあって、「何事にも柔軟に対応できるようになってほしい」という気持ちを表すこともできます。
「紗」がつく名前からは周囲の人に優しく接することができる素敵な女性像が想像できますね。ぜひ「紗」を使って想いの込もった素敵な名前をプレゼントしてあげてください。