聖の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「聖」には「神聖」「聖域」「賢聖」など様々な熟語があり、「汚れがなく清らかな」雰囲気が感じられますね。「聖夜」という言葉のイメージで「12月」や「冬」のイメージをもっている人もいるかもしれません。「聖」にはどのような意味があり、どんな願いを込められるかなど、名前で使うときのポイントをご説明します。
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「聖」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 13画 |
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音読 | ショウ、セイ |
訓読 | ひじり |
名乗り | あき、あきら、きよ、きよし、さと、さとし、さとる、たから、とし、ひと、まさ、よし |
意味 | 1. 知徳に優れた道理に明るい人
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由来/ 成り立ち |
「耳」は耳、「口」は神様へのお祈りに使う器の形、「王」はもともと「壬」と書いて、つま先立ちしている人の形を表す。「神様のお告げを聞いて道理が分かる人」を表すように |
説明の 仕方 |
神聖の聖 |
「聖」の意味や由来は?
「聖」には「知徳に優れた道理に明るい人」「賢い」などの意味があります。これは漢字を「耳」「口」「王」の3つに分解すると見えてきます。
「耳」はそのまま耳、「口」は神様へのお祈りに使う器の形、「王」はもとは「壬」と書き、つま先立ちしている人の形を表します。これらを組み合わせて「人が神様にお祈りし、お告げを聞いている」様子を描きます。
ここから「神様のお告げを聞く→神様に通じて道理の分かる人」と変化し、「知徳に優れた道理に明るい人」や「賢い」の意味が生まれ、主に「神に仕える聖職者」を指すようになりました。
「聖」は音読みの「セイ」の響きが人気
「聖」は漢字がもつ意味の良さから男の子、女の子どちらの名前にも人気があります。男の子だと「マサ」「キヨ」などの響きを使って聖陽(マサアキ)、真聖(マサキヨ)などで使われていましたが、最近では音読みの「セイ」の響きでよく使われます。明治安田生命の名前ランキングにランクインしているのは琉聖(リュウセイ)や悠聖(ユウセイ)などです。
一方で、女の子の場合は聖子(セイコ)のように昔から「セイ」の響きで使われていました。最近だと聖南(セイナン)、聖奈(セイナ)、聖蘭(セイラン)のように人気の漢字と組み合わせたり、「キヨ」の響きで聖恵(キヨエ)、聖花(キヨカ)と使われたりします。
【「セイ」の響きをもつ漢字】
「成」「誠」「星」「晴」「生」など
【「マサ」の響きをもつ漢字】
「雅」「優」「真」「将」など
清らかな印象がある「聖」
「聖」は「神聖」「聖書」「大聖堂」など様々な熟語から「汚れがなく清い」印象を与えてくれるほかにも、イメージを広げられます。
「聖」を使った言葉に「聖人君子(セイジンクンシ)」という四字熟語があり、「人格、知識すべてを兼ね備えた人物、行いの正しい高潔な人」を意味します。ここからは「周囲の手本になる」「尊敬される」「高貴」なイメージがあります。
また、「聖夜」という熟語からは「クリスマス、12月、冬」などのイメージも出てきます。「汚れがなく清らか」なイメージは雪の色である「純白」とも重なり、よどみのない「誠実さ」も想起できそうですね。
「聖」にはどんな願いや想いが込められる?
「聖」を名前に使うなら、そのイメージを活かしてぜひ素敵な願いや想いを込めてあげてください。
「汚れがなく清い」イメージから「清らかで品のある子に成長してほしい」「ピュアで裏表のない子に育ってほしい」などの願いが込められます。
「聖人君子」のように「コツコツと徳を積んで、尊敬される人になってほしい」「他の人の手本となるような人物に」などと表現することもできそうですね。
「聖」から当初の予想通り、「清い」「高潔で品のある」様子がうかがえたのではないでしょうか。この一字を活かして、素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
聖陽(マサアキ)
真聖(マサキヨ)
聖也(セイヤ、マサヤ)
悠聖(ユウセイ)
琉聖(リュウセイ) など