咲の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「咲」は「花が咲く」などの言葉から「植物が成長する姿」や「春の暖かな情景」を想起させてくれます。その明るい印象と、「サキ」の読みがどこかクールな印象を与えてくれるので女の子の名付けに人気があります。この人気の一字にどのような願いが込められるのか、「咲」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「咲」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 9画 |
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音読 | ショウ |
訓読 | さ(く) |
名乗り | えみ、さき、さく |
意味 | 1. 「笑」の古字。笑う
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由来/ 成り立ち |
ツクリにある「关」は「巫女が両手を挙げて体をくねらせて舞い踊る」様子を表し、「(神様を楽しませて)笑う」の意味で使われ、後に「口」を組み合わせて現在の形に。 |
説明の 仕方 |
「花が咲く」の「咲く」 |
「咲」の意味や由来は?
「咲」は「花が開く」という意味で使われますが、もともとは「笑」の古字とされ、「笑う」の意味がありました。古字とは昔用いられていて、今は廃れた文字のことを指すので、現在では「笑う」の意味では使われません。
では、どんな由来があって、「咲」がそもそも「笑う」や「花が咲く」の意味をもつのでしょうか。これは漢字を細かく分解するとよく見えてきます。
ツクリにある「关」は体をくねらせて頭をかしげた巫女(ミコ)の形を表しています。上の2つの点が「両手」を表現しているので、ちょうど両手を広げた姿のように見えますね。ここから「关」だけで「巫女が両手を挙げて体をくねらせて舞い踊る」様子を表し、「神様を楽しませる→笑う」と変化したといわれています。
その後、笑っている人は「口」を開いているので、「关」に「口」を組み合わせた「咲」も「笑う」の意味で使われるようになりました。「笑=关=咲」はすべて同じ使われ方をしていたのです。
しかし、時を経るにつれて「笑って顔が華やかになる様子」を「花が咲いて華やかになる様子」と重ねるようになり、現在の「花が開く」の意味でも使われるようになりました。そして徐々に「笑」が「笑う」、「咲」が「花が開く」と役割が分かれていったのです。
1990年頃から女の子に人気の「咲」
「咲」は「笑う」や「花が咲く」などのポジティブな意味から名前に向いた漢字といえます。明るく柔らかな印象は、女の子の名前にぴったり。明治安田生命の名前ランキングでも、美咲(ミサキ)は1991~1996年まで6年連続で1位を獲得し、2006年までベスト5をキープするなど、人気のほどがうかがえます。
その後は、引き続き「サキ」の響きで使われたり、縮めた「サ」の響きで咲奈(サナ)、咲季(サキ)、咲良(サクラ、サラ)、「ほほ笑み」から生まれた「エミ」の響きで一文字名前の咲(エミ、サキ)など、様々な名前で使われています。2010~2015年の間には名付けに人気の漢字トップ10内に何度も入っています。
男の子に使う場合は「サク」の響きを使って咲都(サクト)や咲太郎(サクタロウ)、健咲(ケンサク)などが考えられます。見なれた名前も字面が違うと、どこか目新しさを感じさせてくれますね。
「咲」がもつイメージは?
「咲」がもつ「笑う」「花が開く」の意味から漢字がもつイメージを見ていきましょう。
「笑う」からは「いつでも笑顔でニコニコ」している情景が浮かび、「花が開く」からは「何もないところに彩りを与える」「まっすぐに成長する」様子を想起させてくれます。
また、「咲」を使った言葉に「○○の花が咲く」という慣用句があり、「話に花が咲く」「人生の花が咲く」と使われます。この表現には「盛り上がる」や「努力が実って成功する」などの意味があります。
つまり、「咲」には「まっすぐな成長」と、その日々の「努力が実る」というイメージがあり、この「愚直な姿勢」は、さらに「周囲に良い影響を与える」と連想することができます。
周囲を明るくしてくれる「咲」
人気の「咲」を名前に使うなら、自分たちらしい素敵な願いや想いも込めてあげたいですね。
すぐに思いつくのが「花のようにかわいらしく、笑顔の似合う子になってほしい」「花が咲くように、周囲を明るくしてくれる存在に」というものではないでしょうか。
他にも「まっすぐに成長する、栄える」「努力が実る」というイメージを活かすと「小さいことにも喜びを感じられる人に」「コツコツとひたむきに頑張れる子に成長してほしい」「困難を跳ねのけて、綺麗な花を咲かせてほしい」と願いを込めることができそうです。
「咲」に想いや願いを込めて、子供が誇りに思えるような素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
咲華(エミカ)
咲瑛(サエ)
咲希(サキ)
咲葵(サキ)
咲乃(サクノ)
咲羅(サクラ)
咲菜(サナ)
咲穂(サホ)
凪咲(ナギサ)
美咲(ミサキ)
莉咲(リサ)