の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

精米される前のお米を意味する「玄米」や、ある道に熟達した人を表した「玄人」など、様々な熟語で目にする「玄」の漢字。日常的に馴染みのある漢字ですが、具体的にどんな意味を持つかご存知ですか?「玄」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。

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「玄」漢字の読みや画数の基本情報

画数 5画
音読 ゲン
訓読 くろ、しずか、ふかい
名乗り しず、つね、とう、とら、のり、はじめ、はる、はるか、ひかる、ひろ、ふか、ふかし、みち、もと
意味

1. くろい。暗い
2. 天の色。天
3. 北
4. 遠い
5. 深い
6. 静か
7. 非常に優れていること
8. 老子の説いた道の性質
9. 老子の説いた道

由来/
成り立ち
「玄」の形が糸の束を染色する様子に似ていて、古来、白い糸を黒色に染めたことから「黒色」の意味をもつように。
説明の
仕方
玄関の玄

「玄」の意味や由来は?

糸束

「玄」は「黒色」「赤みを帯びた黒色」を表す漢字です。

なぜこの意味をもつようになったのかは諸説ありますが、「玄」の「幺」の部分はねじった糸束を表し、その上に横棒を渡して、つるしているようなイメージで「染色している様子」を表現しているといわれています。
昔は白い糸の束を黒い染料で染めるのが一般的だったので、そこから「黒色」の意味が生まれました。

玄

この「黒色」から派生して様々な意味が生まれました。たとえば、赤みを帯びた黒色は深みのある色なのでそこから「奥深い」の意味が生まれ、さらに奥深さを物理的な距離の遠さにつなげて「遠い」の意味も表すようになりました。また、「赤みを帯びた黒」という表現するのが難しい色味から派生して「珍しい=非常に優れていること」の意味が生まれました。

ちなみに、「玄人」と使われるのは、色が染まっていない部分を「白色」で素のままと考え、「白」と「黒」の対比で「素人(シロウト)」に対して「玄人(クロウト)」という言葉ができたとされています。同様に、白米に比べて赤黒い色がついていることから「玄米」という言葉も生まれました。

「玄」の名付けのポイントは?

「玄」を名前で使う場合、「ゲン」の響きがすぐに思い浮かびますね。「」や「弦」「源」と並んで男の子の名前に見られ、漢字一字で玄(ゲン)や、他の漢字と組み合わせて玄樹(ゲンキ)、玄汰(ゲンタ)、玄乃助(ゲンノスケ)などと使われます。

「玄」には他にも、「シズカ」「ツネ」「ハジメ」「ハル」「ミチ」などの数多くの名乗りがあるので、女の子の名前で玄恵(シズエ)や玄音(シズネ)などと使うこともできます。
名乗りが多いので特徴的な名前を考えられそうですが、読みにくくなりすぎないように気をつけてくださいね。

「玄」 で一芸に秀でた子に

武田信玄や杉田玄白など、「玄」を名前にもつ歴史上の人物が多く、「玄人」や「玄妙」など言葉の印象から「落ち着きのある」印象を与えてくれます。この印象を活かして「落ち着いてじっくり考えて行動ができる子になってほしい」「人としての深みのある人間になってほしい」など、「玄」に込められる願いを考えてみましょう。
また、「玄人」という言葉からは「優れている」「プロフェッショナル」のイメージがあるので、「一つのことにとことん取り組んでほしい」「一芸に秀でた子に育ってほしい」という願いを込めるのも素敵ですね。

「玄」の「落ち着いた」「優れている」イメージを活かして、楽しく名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(ゲンキ)
(ゲンタ)
(ゲント)
助(ゲンノスケ) など

(シズエ)
玄音(シズネ) など

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