の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「恵」は「ケイ」「エ」「メグミ」など様々な響きで名前に使われています。熟語を考えると「恩恵」「知恵」など、「おおやか」「優しい」「賢い」といったポジティブな言葉を連想させ、「名前に使ってみたい」と考える人も多いのではないでしょうか。漢字の意味や由来など、「恵」の名付けのポイントをご説明します。

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「恵」漢字の読みや画数の基本情報

画数 10画
音読 エ、ケイ
訓読 めぐ(む)
名乗り あや、さと、さとし、しげ、とし、めぐみ、めぐむ、やす、よし
意味

1. 恩を施す。めぐむ
2. 思いやり。施し。めぐみ
3. さとい。賢い
4. 素直。従う。従順
5. 美しい
6. 他人が自分に対してした行為に冠する敬語

由来/
成り立ち
もとは「惠」と書いた。上部の「叀」が縛りあげた袋の形を、「心」は人間の心を表し、組み合わせて「引き締まった心」を表現している。
説明の
仕方
恩恵の恵

「恵」の意味や由来は?

めぐみ

「恵」には「恩を施す」など、いつくしみの心を表現した意味があります。また、訓読みで「めぐみ」と読み、「思いやり、ほどこし」の意味ももっています。これらの意味は漢字の成り立ちから理解することができます。

「恵」はもともと「惠」と書いて、上部の「叀」が縛りあげた袋の様子を、「心」は人間の心を表し、組み合わせて「引き締まった心→(緊張して)慎む、いましむ→気を配る様子」と変化し、現在の「恩を施す」の意味になりました。

ちなみに先ほど登場した旧字体の「惠」も名前に使うことができます。もし使うなら、「恵」の10画に対して「惠」は12画で、画数に違いがあることは覚えておいてくださいね。

女の子の名前から人気が出た「恵」

「恵」はどちらかというと女の子の名前によく使われる漢字です。その背景は、「恵」を使った名前の人気の変遷から見えてきます。

明治安田生命の名前ランキングによると、戦後の1946〜1972年まで「恵子(ケイコ)」はほぼ毎年のようにトップ10にランクインし、うち8回は1位に輝くほどの人気ぶりでした。「日本の発展」「豊かさ」を求める世相を映して、よく「恵」が名前に使われていたわけです。その後、入れ替わりで1973〜1988年までは一文字名前の恵(メグミ)がトップ10入りするようになり、広く「女の子に人気の漢字」だと印象付けられました。
現在では音読みの「エ」を使って郁恵(イクエ)や華恵(ハナエ)、萌恵(モエ)、莉恵(リエ)、智恵子(チエコ)などが見られます。

「恵」がもつ音読みの「ケイ」の響きは、男の子の名前にも使われます。「ケイタ」や「ケイスケ」のように男の子に人気の響きに当てて、恵汰(ケイタ)や恵輔(ケイスケ)、恵吾(ケイゴ)など様々な組み合わせで使われています。

【「ケイ」の響きをもつ漢字】
」「」「」「」など
【「エ」の響きをもつ漢字】
」「」「」「絵」など

「恵」にはどんなイメージがある?

「恵」は良い意味をもつ漢字です。「恩を施す」や「知恵」という熟語から派生して「賢い」、ほかにも「素直」、「美しい」など、様々な意味があります。
名詞の「めぐみ」は「思いやり、施し」の意味を、動詞の「めぐむ」は「恩を施す」ことをいい、ともに「自分が恵みを享受する」というより、「他者への思いやり」のニュアンスが強い字です。「優しさ」「穏やかさ」「情深さ」に加え、「知的」「誠実」な印象もつまったポジティブな印象を与えてくれる漢字だといえます。

「恵」のポジティブな印象を活かして願いを込める

「恵」に願いを込めるなら、漢字がもつポジティブなイメージを活かして様々な願いを込めてあげたいですね。
「恩を施す」「優しさ」「穏やかさ」などの言葉をもとに「思いやりがある子になってほしい」「困っている人を助けられる、優しい心の持ち主に」と願いを込めることができます。

さらに「知恵」「知的」といった言葉から考えれば、「善し悪しの判断ができる賢い子になってほしい」「人の役に立てる人に」と表現することもできますよ。

「恵」を名前に含んだ子は「心穏やかで温かな子」に育ってくれそうですね。意味やイメージを理解して、「恵」を使った素敵な名前を考えてあげてくださいね。

【組み合わせて使われる漢字】
(ケイコ)
恵(イクエ)
恵(ハナエ)
恵(モエ)
恵(リエ)
恵子(チエコ) など

(ケイゴ)
(ケイスケ)
(ケイタ) など

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