梢の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
女の子の名前で見かける「梢」。「コズエ」という読みは知っているけど、意味はピンとこないという人も多いのではないでしょうか。漢字の正しい意味を知り、そこから連想するイメージを膨らませると素敵な名前が思いつくかもしれません。「梢」を使った名付けのヒントとして、漢字の意味や由来、名付けのポイントなどをご説明します。
更新日:
「梢」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
---|---|
音読 | ショウ |
訓読 | こずえ |
名乗り | こず、すえ、たか |
意味 | 1. こずえ。幹の先端
|
由来/ 成り立ち |
ツクリにある「肖」は「小さい」の意味。これに「木」を組み合わせて「木の中にある小さい部分→木の枝」と変化した。 |
説明の 仕方 |
「コズエ」 |
「梢」の意味や由来は?
「梢」は、木の幹や枝の先のことを意味する漢字で、訓読みで「コズエ」と読みます。「梢」が木の幹や枝の先のことを意味するのは、ツクリにある「肖」が関係しています。
「肖」は小さい肉を連ねた様子を表すことから「小さい」の意味があり、これに「きへん」を組み合わせて「木の中にある小さい部分→木の枝」と変化し、このような意味になりました。
さらに「枝の先」の意味から派生して「物の末端、端」を表すようにもなりました。そして、先細った「末端」は風などの外部の刺激でぐらぐらと揺れやすいので、はためく旗の端を表す「旗あし」の意味も生まれたのです。
ちなみに、「梢」の同義語に、ツクリに「少」を当てた「杪」があります。読みも意味も「コズエ」で同じなので、こちらを名前に使いたいと考える人もいるかもしれません。しかし、「杪」は名前には使えない漢字なので、たとえ姓名判断で「梢」が良くなかったからといって、「杪」を当てることはできないので注意してください。
「コズエ」の響きで有名な「梢」
「梢」は「コズエ」の読みが一般的に認知されているので、名前でも「梢(コズエ)」でよく使われます。また最近では、響きを縮めて「コズ」とだけ読ませ、「エ」の響きに別の漢字を組み合わせて「梢恵」や「梢瑛」と使われることもあるようです。
男の子の場合は音読みの「ショウ」の響きが使いやすく、梢太(ショウタ)や梢磨(ショウマ)、梢平(ショウヘイ)などが見られます。人気漢字「翔」と違いを出すために使う人もいます。
少し馴染みはありませんが、「タカ」の名乗りを活かせば、梢寛(タカヒロ)や梢美(タカミ)のように男の子、女の子どちらの名前でも使えそうですね。
「梢」にはどんなイメージがある?
「梢」は植物の一部を指すことから、四季の変化や周囲の状況を説明する言葉として古くは和歌などで使われていました。
平安時代の歌人・西行は「吉野山 梢の花を 見し日より 心は身にも そはずなりにき」と詠い、「(吉野山の)梢についた花を見た日から、自分の心が体から離れていってしまったようだ」と「梢に実った花」への憧れを表現しています。この他にもたくさんの和歌で、「梢」「こずゑ」のフレーズが使われているので、「古風」や「和風で奥ゆかしい」イメージを感じる人もいます。
また、「花は折りたし梢は高し」という「梢」を使ったことわざがあります。これは「枝を折って花を取りたいけれど、梢が高い位置にあって取れないこと」を表現し、「欲しいけど手に取ることのできない例え(=高嶺の花)」として使われます。「高貴で品がある」様子も想像できますね。
「梢」を使った言葉は他にも、「梢の春」「梢の夏」「梢の秋」など季節感を表現したものがあり、「四季折々の美しい情景」を想起できます。
「和風」「品がある」「美しい」と日本的な美の特徴を「梢」から感じられますね。
「梢」は大和撫子のような子
「梢」の多様なイメージを活かせば、様々な願いや想いを表現できますよ。
たとえば「和風で奥ゆかしい」「品がある」イメージから「謙虚でおしとやかな美しい女性になってほしい」「優しい中にも芯のある強い子になってほしい」「細かい部分まで気配りのできる人に成長してほしい」などの願いを込められます。
また、木の枝が成長して太くなるように「たくさんの刺激を受けながら、どんどん大きく成長してほしい」と表現することもできます。
「梢」は日本女性の特徴を表現した、日本的な漢字です。魅力あふれた人に成長するよう「梢」に願いを込め、素敵な名前をプレゼントしてあげてください。