裕の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「余裕」「裕福」などの熟語で使われている「裕」。どこかゆったりした雰囲気を感じますね。「ユウ」「ヒロ」などの響きで名前に使われている印象が強いかもしれませんが、実は他にも名乗りをたくさんもつ漢字です。素敵な名前を考えられるように「裕」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「裕」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 12画 |
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音読 | ユウ |
訓読 | ゆた(か) |
名乗り | しげ、すけ、ひろ、ひろし、ひろむ、まさ、みち、やす、ゆ、ゆたか、よし |
意味 | 1. 豊か。満ち足りている
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由来/ 成り立ち |
ツクリにある「谷」は「大きな溝、くぼみ」の意味があり、「衤(ころもへん)」は「衣服」を表すので、合わせると「大きな衣服」に。ゆとりがある様子からの連想で「豊か」という意味が生まれた。 |
説明の 仕方 |
裕福の裕 |
「裕」の意味や由来は?
「裕」は「裕福」と使われるように「豊か、満ち足りている」の意味をもつ漢字です。この由来には諸説ありますが、どの説もツクリの「谷」が深く関係しています。
「谷」は「渓谷」と使われるように「大きな溝、くぼみ」の意味があります。「衤(ころもへん)」は「衣服」を表すので、組み合わせると「大きな衣服→ゆったりとして余裕のある衣服」となり、ゆとりがある様子からの連想で「豊か」という意味が生まれました。
ちなみに、別の説では「谷」を別のものに解釈します。「口」は神様へのお祈りに使う器で、その上の点などは「(祈りが通じて)神様の気が現れること」を表現しているといわれます。これを「衤」と合わせて「衣装の上に神様の気が感じられること」の意味になり、そこから「やすらかな衣服→おだやかでゆとりがある→豊か」の意味をもつようになったとされます。
「裕」には他にも様々な由来がありますが、共通してポジティブなものばかりなので安心してくださいね。
「裕」は読み方が豊富
「裕」の字はどのような読み方ができるかを想像してみてください。有名なところでは「ユウ」「スケ」「ヒロシ」「ユタカ」などが思いつくのではないでしょうか?この「名乗りの多さ」は「裕」の特徴の一つで、男女問わずよく使われる理由でもあります。
明治安田生命の名前ランキングによると古くから使われていて、女の子の裕子(ユウコ)は1955~1985年の約30年間トップ10に入っていました。他にも裕華(ユウカ)や縮めて「ユ」の響きで美裕(ミユ)のように止め字にも使えます。
男の子なら一文字名前で裕(ユウ、ヒロシ)、裕太(ユウタ)、裕翔(ユウト)のように「ユウ」の響きで使われるのが多く見受けられます。「ヒロ」では和裕(カズヒロ)や裕貴(ヒロキ)なども考えられます。
「裕」にはどんな願いや想いが込められる?
「裕」には「豊か、満ち足りている」の意味から「おおらか」「ゆったりとして豊か」などの印象があります。「余裕綽綽(ヨユウシャクシャク)」という四字熟語は「ゆったりと落ち着いていて、慌てる様子がないこと」を意味し、まさに「満ち足りている」様子を表します。
また、「豊かにする」という意味もあり「平和」「争い事を嫌う」「発展、発達」などのイメージも出てきます。
ここから「裕」に願いや想いを込めるなら「のんびりとおおらかな子に育ってほしい」「落ち着きのある堂々とした子に育ってほしい」「周囲の人々を調和させ、発展させられる子に」という願いを込められそうですね。
のびやかな「裕」の一字に子供の成長を重ねて、どんな人になってほしいか想いを馳せてみてください。願いの込もった名前はきっと子供の成長を後押ししてくれますよ。