の意味は?名付けのポイントを徹底解説!

「藍」は「藍染め」や「藍色」などの言葉から色彩に関連した漢字だといえます。しかし漢字本来が表す意味は別にあるとご存知ですか?せっかく名前に使うなら、しっかりと意味を理解し、そこからどんな願いが込められるかも知っておきたいですね。「藍」の意味や由来、名付けのポイントをご紹介します。

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「藍」漢字の読みや画数の基本情報

画数 18画
音読 ラン
訓読 あい
名乗り -
意味

1. 草の名前。タデ科の一年草
2. あい色
3. ぼろ

由来/
成り立ち
「監」には「枠の中に収める」の意味合があり、これに「艹」を合わせて「容器(枠)に入れて押しつぶし、染料の原料が採れる植物」を表す。
説明の
仕方
藍色の藍

「藍」の意味や由来は?

染め物

「藍」は「アイ」と読んでタデ科の植物の名前を表す漢字です。アイは染料に使われることから、その色を「あい色」といいます。
「藍」の漢字は古くは、西暦100年頃に作成された中国最古の漢字辞典『説文解字』にすでに登場しています。「(藍は)靑を染むる艸(草)なり」と説明があり、「青色に染める染料が採れる草」を示しています。この成り立ちは「藍」を「艹」と「監」に分けると理解できます。
「監」には「見張る、取り締まる」など、あるものを目の届く範囲に置いておくような「枠の中に収める」意味合があり、これに「艹」を組み合わせて「容器(枠)に入れて押しつぶし、染料の原料が採れる植物」を表しました。ここから、当時染料に使われていた「タデ科の植物」を指すようになったといわれています。

「藍」はどんな植物を表す?藍色や藍染めの特徴は?

「藍」が表すタデ科の植物は、先ほども紹介したように青色の染料の原料として広く知られています。開花時期は8〜10月で、紫やピンク、品種によっては白色の花を咲かせます。花言葉は「美しく装う」「あなた次第」で、衣服の染料として利用されたこと、また、染具合によって色味が変わることが由来だと考えられます。

この染料をもとに衣服や手ぬぐい、暖簾(のれん)などを染め上げる染色方法の1つが「藍染め」です。現在でも徳島県の藍染めは全国的に有名です。「藍染め」は色褪せしにくく、「消臭効果」「虫よけ効果」も期待できるとのこと。
こうして染めあがった「藍色」は、一般的に「やや濃い(暗い)青色」と表現され、世界から「ジャパンブルー」と呼ばれることもあります。これは世界的に有名な江戸時代の浮世絵師・歌川広重の作品の特徴が川や空といった「藍色」を基調としたためで、別名「ヒロシゲブルー」とも言われます。

藍

落ち着いた印象の「藍(アイ)」

「藍」は「アイ」の響きでよく名付けに使われ、同じ響きをもつ「」に比べて、落ち着いた和の雰囲気を感じさせるため流行り廃りがなく、継続して名付けに使われています。「藍(アイ)」の一文字名前で女の子の名前に使われることが多く、ほかに漢字を組み合わせて藍花(アイカ)や藍乃(アイノ)、藍莉(アイリ)、藍未(アイミ)などの名前も見られます。

「藍」は男の子の名前に使うこともできます。その場合は藍希(アイキ)や藍斗(アイト)、藍河(アイガ)のように男の子らしい響きになるように漢字を組み合わせてあげるのがポイントです。

ほかにも音読みの「ラン」という特徴的な響きで名前に使われることもあります。この響きは漢字が少ないことから、「藍」が重宝されています。

「藍」にはどんなイメージがある?

「藍」は古くから私たちの生活に馴染みのあるもので、着物やハンカチなどに使われ、「和」を感じさせると同時に、色味から「クール」「落ち着いた」印象も受けると思います。

また、花言葉にある「美しく装う」や「ジャパンブルー」のイメージを重ねて、「日本的な美的感覚」を感じさせる字だととらえることもできます。色の濃さによって「青藍(せいらん)」「濃藍(こあい)」「紺藍(こんあい)」など様々な呼び名で呼ばれているところも、色彩表現が豊かな日本ならではといえそうですね。

彩りを与える「藍」

「藍」はクールで落ち着きのある印象をもとに、願いを込めるなら「落ち着きのある子になってほしい」などが考えられます。

また、「藍」が「日本的な美的感覚」を連想させることから「凛々しく美しい子に育ってほしい」「繊細で細やかな配慮のできる子に」と想いを込めることもできます。
さらに、「藍」を使った言葉に「青は藍より出でて藍より青し」があり、これは「藍草で染めた染料は藍草よりも綺麗な青色になる」ことを表しています。転じて、「生みの親より子が優れること、師匠より弟子が優れること」を表すようにもなりました。わが子の人生がより一層輝かしいものになることを、心から望む親心を表現することもできそうですね。

色のグラデーションを楽しむように自分の人生を濃淡のくっきりとした彩りのあるものにしていってほしいですね。「藍」を使った素敵な名前を赤ちゃんに贈ってあげてください。

【組み合わせて使われる漢字】
(アイカ)
(アイコ)
(アイノ)
(アイミ)
(アイリ) など

(アイキ)
(アイト) など

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