莉の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「リナ」「リオ」「アカリ」など、「リ」が付く名前は女の子に人気があります。そして、その「リ」に当てる漢字でよく使われるのが「莉」で、使い勝手のよさや、意味・響きのかわいらしさが人気の理由です。「莉」を使った名付けのために、漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「莉」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | リ、レイ |
訓読 | - |
名乗り | - |
意味 | 茉莉(マツリ)。ジャスミン |
由来/ 成り立ち |
「くさかんむり」に「利」を組み合わせた漢字。「くさかんむり」は植物、「利」は「リ」という読みを表す。 |
説明の 仕方 |
艹(くさかんむり)に利 |
「莉」の意味や由来は?
「莉」は、モクセイ科ソケイ属の植物「ジャスミン」を連想させる漢字です。中国茶の一種であるジャスミン茶として知っている人も多いと思います。「莉」の一文字で特定の意味を持つわけではありませんが、もともとは「茉」という漢字を組み合わせ「茉莉花(マツリカ、マリカ)」という1つの言葉でジャスミンを意味しており、そこから「莉」の1文字でジャスミンを連想させるようになりました。
ジャスミンの原産国であるインドではジャスミンのことを「mallika(マリカ)」と呼んでいたことから、その響きの当て字として「莉」が使われたと考えられています。「リ」の響きをもつ漢字「利」に、植物を表す「くさかんむり」をあわせて「莉」ができたのです。
「茉莉花(マツリカ)」はどんな花?
「莉」はジャスミンを連想させると前述しましたが、どんな植物かご存じですか?ジャスミンにもいろいろな種類がありますが、この漢字から連想されるのは、白くて可愛らしい花を咲かせる「アラビア・ジャスミン」とされます。7〜9月頃に白くて可憐な花が咲き、甘い香りがするのが特徴です。花言葉は「清浄無垢」や「愛想がよい」など。
アラビア・ジャスミン
観賞用としてだけではなく、香りのよさから香水やアロマオイルなどとしても使われます。また、ハーブティーとしても使われ、心をリラックスさせてくれる作用があるため、生活に役立つ植物でもあります。
「莉」は「リ」の読みの代表漢字!
明治安田生命が毎年発表する女の子の名前人気ランキングベスト100では、「莉」の付く名前がよくランクインしています。莉乃(リノ)や莉央(リオ)のように名前の頭文字として使われたり、友莉菜(ユリナ)など名前の中間に、愛莉(アイリ)や朱莉(アカリ)など名前の最後の止め字としても使われます。こうした使い勝手のよさが人気の理由なんですね。
「莉」は「リ」と読む漢字のなかで一番人気です。他にも「凛」「梨」「理」「璃」「李」などの漢字がありますが、「莉」がもつジャスミンの花のかわいらしいイメージが女の子の名前にピッタリだと人気が出ているようです。
「莉」は女の子にふさわしい漢字!
「莉」は、白く可憐な花から連想される「かわいらしさ」、甘い香りから連想される「愛らしさ」などがイメージされます。花言葉の「清浄無垢」からは「清らか」「誠実」「清楚」というイメージが、「愛想がよい」という花言葉からは「明るい」「元気な」というイメージが連想できます。また、甘い香りにはリラックス作用があるので、「癒し」「落ち着き」という印象も与えられそうですね。
一方で、花びらはかわいらしいのですが、「一夜花」といって一晩で落ちてしまう特徴があるため、全体的に「はかなさ」というネガティブな印象を持たれることがあるかもしれません。しかし、はかなさというのは「貴重なもの」ととらえることもできるので、ポジティブに考えて名前に使ってあげてください。
大和撫子な女性には「莉」がおすすめ
名前に「莉」を使うなら、シンプルに「かわいらしい女性になってほしい」という願いを込めたいですね。また、「清らか」「人を引き付ける甘い香り」から考えて「誰にでも好かれる優しい人になってほしい」という願いを込めることもできますね。
「莉」がもつイメージは、「清楚」「美しさ」「慎ましさ」など大和撫子に通ずるものともいえます。素敵な女性になってほしいという気持ちで、「莉」の一字を選んであげたいですね。他の漢字と組み合わせることで、名前に込められる願いや想いはさらに広がります。「莉」を使った素敵な名前を赤ちゃんに贈ってあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
莉奈(リナ)
莉那(リナ)
莉央(リオ)
莉紗(リサ)
杏莉(アンリ)
悠莉(ユリ、ユウリ)
莉穂(リホ)
莉乃(リノ) など