圭の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
テニスで活躍する錦織圭(ケイ)選手やイタリアで活躍するサッカーの本田圭佑(ケイスケ)選手など男の子の名前で目にする「圭」の漢字。多くの人がすぐに「ケイ」と読める馴染みのある漢字ですね。しかし、その意味を知っている人は少ないと思います。漢字の意味やどんな願いを込められるかなど、「圭」の名付けのポイントをご説明します。
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「圭」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 6画 |
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音読 | ケイ |
訓読 | たま |
名乗り | か、かど、きよ、きよし、け、けい、よし |
意味 | 1. 玉。古代の諸侯が身分の証として天子から受けた玉
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由来/ 成り立ち |
土を2つ重ねて盛り上がった様子・尖った様子を表現した。 |
説明の 仕方 |
「土」を縦に2つ重ねた「圭」 |
「圭」の意味や由来は?
「圭」は、古代中国で使われていた玉器の一種です。玉器とは「玉=球」ではなく「玉(ギョク)=宝石のヒスイ」を指し、「宝石で作られた装飾品」のことをいいます。そして、数ある玉器の中でも、国を統治している帝王が優秀な家臣に与えるために用いられたものを「圭」と呼びました。この玉器は鉛筆を平べったくしたような、先端の尖った形をしていたので、土を2つ重ねて「土が盛り上がっている=尖っている」という特徴を指して「圭」が当てられたのです。
最初はその平べったい板そのものを指していましたが、認められた人のみが受け取れることから派生して「汚れなく清いもの→潔い」の意味も生まれました。
「圭(ケイ)」の響きは男の子に人気!
「ケイタ」「ケイゴ」など「ケイ」の響きをもった名前は男の子に人気があり、その「ケイ」に当てられているのが「圭」です。明治安田生命が発表する名前ランキングによると、有名人の名前にあやかって2013年に一文字名前の圭(ケイ)、2015年に圭佑(ケイスケ)がランクインしています。その他に、ミステリー小説で有名な東野圭吾(ケイゴ)さんの「圭吾」という名前も2011年にランクインしています。
人気の背景には、「慶」「恵」「啓」など「ケイ」の響きをもつ漢字が他にもある中、「圭」は左右対称で直線が多く、画数も少ないので、子供にとって書きやすいという特徴が挙げられます。文字が複雑だと、小さいうちは名前を書くのに苦労するので、子供への負担も少ないといえますね。
男の子の印象が少し強い「圭」ですが、女の子の名前でも使われます。その場合には、「ケイ」の響きよりも他の響きが人気で、「ヨシ」の名乗りを使って、圭美(ヨシミ)や圭花(ヨシカ)、「カ」の名乗りを使って彩圭(アヤカ)、桃圭(モモカ)のように曲線が入るやわらかい印象の漢字と組み合わせて使われます。
海外でも親しみのある「圭(ケイ)」
「圭」が優秀な家臣だけに与えられるものだったので、そこから「貴重なもの」というイメージがあり、また、漢字がもつ「潔い」「清らか」という意味もそのままイメージとして使えそうですね。
さらに「ケイ」の響きからはアルファベットの「K」を想起することができ「海外でも呼びやすい」漢字といえます。錦織圭選手の名前はここからきており、「外国でも親しみやすく、受け入れてもらいやすい名前に」と、名付けられたそうです。
「圭」は清らかで尊い存在
「圭」がもつイメージを活かして、ぜひ願いや想いを込めてあげてください。
「貴重な」というイメージからは「みんなから貴重な存在だと思われるように成長してほしい」、さらに「海外でも親しみやすい」イメージと組み合わせれば「海外にも通じる優秀な人になりますように」という願いを込めることができます。
また「清らか」なイメージからは、そのまま「美しく輝いてほしい」「よどまず、きれいにまっすぐ育ってほしい」という想いも表現できそうです。
「圭」を名前にもつ子は、まさに貴重で尊い存在であることを表現しています。成長した姿を想像しながら「圭」を使ってぜひ素敵な名前をプレゼントしてあげてください。