啓の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「ケイ」の響きで名前によく使われている「啓」。「啓」を使った言葉は、手紙を書くときの「拝啓」、本のジャンルで見られる「自己啓発」、宗教で使われる「(神様からの)啓示」などが挙げられますね。では、一字でどんな意味をもつのでしょうか。「啓」を使って素敵な名付けができるように意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「啓」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
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音読 | ケイ |
訓読 | ひら(く) |
名乗り | あき、あきら、さとし、たか、てる、のぶ、のり、はじめ、はる、ひ、ひで、ひら、ひらき、ひらく、ひろ、ひろし、ひろむ、よし |
意味 | 1. ひらく。開放する。導く
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由来/ 成り立ち |
「戸」は神棚の扉、「攵」は手、「口」が神様のお祈りに使う器のことなので、3つ合わせて「神棚に向かってお祈りする」様子を表す。 |
説明の 仕方 |
手紙で書く「拝啓」の「啓」 |
「啓」の意味や由来は?
「啓」は「ひらく、開放する、導く」などの意味をもっています。これは漢字を「戸」「攵」「口」の3つに分解すると、由来が分かります。
「戸」は神棚の扉、「攵」は手を表し、「口」が神様のお祈りに使う器のことなので、3つ合わせて「神棚に向かってお祈りする」様子を表しています。神棚の中に神様からの啓示が現れると考えられていたため、神棚の戸を手で「ひらく、開放する」や、さらに神様が「導く」などの意味が生まれたといわれています。
また、神聖な存在に対してはかしこまるので「申し上げる」などの意味でも使われます。ここから派生して手紙では「つつしんで申し上げる」の意味で「拝啓」と使われるようになりました。
男の子の名乗りが豊富な「啓」
「啓」は「ケイ」の読みの印象が強くありますが、「ヒロ」「アキ」「ノリ」「ヨシ」など実は男の子に使えそうな名乗りがたくさんあるんですよ。
「ケイ」の響きにほかの漢字を組み合わせて、啓太(ケイタ)、啓斗(ケイト)、啓吾(ケイゴ)、啓一朗(ケイイチロウ)と使われたり、他の名乗りを使って啓志(ヒロシ)や啓寛(アキヒロ)などのように使われたりします。
女の子の場合は啓子(ケイコ)の名前が1948、1949年に明治安田生命の名前ランキングのトップ10にランクインしているほか、最近だと啓乃(ヒロノ)や啓穂(アキホ)、千啓(チアキ)など様々な組み合わせで見られます。
【「ケイ」の響きをもつ漢字】
「圭」「慶」「敬」「佳」「慧」など
「啓」に赤ちゃんへの想いを重ねて名前を贈る
「啓」には一体どのようなイメージがあるのでしょうか。
「ひらく、開放する、導く」の意味から生まれた熟語には、「神様が教え導いたもの」を表す「啓示」、「分からないものを広く教え導く」という意味の「啓発」などがあります。これらから「理解力があり、賢い」「自発的に動ける」「積極的」などの印象を与えてくれます。
願いや想いを込めるために、このイメージを活用すると「賢く育ってほしい」「たくさんの人に影響を与えられる存在になってほしい」「活発で何でも自分一人でできるように」「先頭に立って周りの人を導ける子に」などが思いつきそうです。
「啓」を名前に使うと明るく活発で、賢さも兼ね備えた子に育ってくれそうです。様々な想いを「啓」に重ねて、素敵な名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
啓寛(アキヒロ)
啓吾(ケイゴ)
啓介(ケイスケ)
啓太(ケイタ)
啓斗(ケイト)
啓志(ヒロシ)
啓一朗(ケイイチロウ) など