知の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「知恵」「知識」などの言葉に使われている「知」からは、「賢い」印象を受けますね。名前で使う場合には、様々な名乗りで男の子・女の子の名前に使われます。意味や由来を理解して、素敵な願いの込もった名前を考えられるように、「知」の名付けのポイントをご説明します。
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「知」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 8画 |
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音読 | チ |
訓読 | し(る)、つかさど(る) |
名乗り | あき、あきら、おき、かず、さと、さとし、さとる、しり、しる、じ、ちか、つぐ、とし、とも、のり、はる |
意味 | 1. 知る。心で感じ知る。認める
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由来/ 成り立ち |
「矢」「口」はそれぞれに「誓う」という意味が含まれている。二つを合わせて「(神様に誓いが通じて)物事を悟る」様子を表す。 |
説明の 仕方 |
知恵の知。矢と口を合わせた漢字 |
「知」の意味や由来は?
「知」は、多くの人がご存知のように「知る」という意味をもつ漢字です。「知る」とは、具体的に「心で感じる」ことや、「認める」こと、「理解する」こと、「識別する」ことなどを指します。そのほかにも様々な表現があり、「知る」の一言にまとめて日常でよく使われます。
この由来は漢字を「矢」と「口」に左右に分解すると見えてきます。
「矢」は、古くは神聖な存在だと考えられ、神様との誓いの際に折って使われていたそうです。「口」も神様への祈りの時に使われた神聖な器の形を表しています。こうして「矢」「口」は「(神様に)誓う」という意味合いが含まれていることから、2つを組み合わせた「知」という字は「(神様に通じて)物事を悟る」様子を表現しています。
ちなみに、「知」には同じような意味で使われる漢字に「智」があります。漢字の読みも似たものが多く、同じような言葉に使われていることから「違いは何だろう?」と気になる人もいるかもしれません。この2つの違いは諸説ありますが、「知」には「知る」と使われるように主に動詞の要素があり、「智」には「智恵」のように名詞の要素があるといわれています。ただ、最近では「知恵」と目にする機会があるほどなので、はっきりとした違いはなくなっているようです。
名乗りの豊富な「知」
「知」は男の子、女の子どちらの名前にも使われる漢字です。その多くは「チ」「トモ」「カズ」「サト」の響きに当てて、男の子なら大知(ダイチ)や知哉(トモヤ)、知良(カズヨシ)、知志(サトシ)など、女の子であれば知秋(チアキ)や知子(トモコ、サトコ)、知衣(トモエ、カズエ)などと使われます。
最近では男の子の名前で「ハルト」が人気のため、「ハル」の名乗りを使った名前も見られるようになってきました。
名前に使えそうな名乗りが多いので、様々な組み合わせを考えられそうですね。しかし、その反面「どう読むのか分かり難い」という意見もあることは覚えておいてくださいね。
【「チ」の響きをもつ漢字】
「智」「地」「千」「治」など
【「カズ」の響きをもつ漢字】
「和」「一」「利」「紀」「寿」など
「知」は賢く思いやりのある存在に
「知恵」や「知識」などの熟語に使われているため、「知=賢い」のイメージをもっている人が多いと思います。そこから「賢い子に育ってほしい」と願いを込められそうですが、イメージを膨らませば、より一層具体的で想いの込もった名前を考えられますよ。
たとえば「知」には「もてなし」の意味があります。これは、「知る」の対象を人に向け、「知っている人、仲の良い人」という連想から生まれた意味だと考えられます。ここからは、知的さだけでなく「心の温かさ」「思いやり」なども連想できるので「人の気持ちが理解できる繊細な子に」「思いやりのある子に」と願いを込められます。
また、「知」を使った四字熟語からイメージを膨らませることもできます。「温故知新」は「古きを知り、新しきを知る」つまり、「昔の物事を研究することで、新しい知識や見解を思いついたり、得ることがある」の意味があります。ここから「目先にとらわれない洞察力」「考える力」「柔軟性」なども連想できるので「時代の流れを見極める洞察力を身に着けてほしい」「柔軟に自分を変化させられる頭の柔らかい子になってほしい」と表現することもできそうです。
人に優しくすること、何かを教えること、自ら考えること、どの行動にも「知識」は大切です。これらのイメージや漢字の成り立ち、意味を理解し、「知」を使って素敵な名前を贈ってあげてくださいね。