紀の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「紀」は名前でよく見かけ、「真紀(マキ)」「大紀(ダイキ)」など男女どちらの名前にも使われる漢字です。熟語では「世紀末」「紀行」「日本書紀」などを思い浮かべますが、漢字の意味はなかなかピンときませんね。「紀」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「紀」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 9画 |
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音読 | キ |
訓読 | しる(す)、のり |
名乗り | あき、おさ、おさむ、かず、かなめ、きい、きの、こと、しるす、すみ、ただ、ただし、つぐ、つな、とし、はじめ、ひろ、みち、もと、もとい、よし |
意味 | 1. おさめる。正す
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由来/ 成り立ち |
「己」は糸を巻き取る「糸巻き」の形を表し、これに「糸」を組み合わせて「糸を巻き取る」様子を表現している。 |
説明の 仕方 |
紀元前の紀 |
「紀」の意味や由来は?
「紀」はもとは「おさめる、正す」の意味をもつ漢字です。この成り立ちは漢字をヘンの「糸」とツクリの「己」に分解すると見えてきます。
「己」は糸を巻き取る「糸巻き」の形を表しています。「糸」はそのまま糸を表して、2つを組み合わせて「糸を巻き取る」様子を表現しており、糸をクルクルと巻いて「おさめる、正す」の意味が生まれました。さらにこの「正す」という意味から派生して、順序正しく整えて「しるす、書く」という意味や、人に当てはめて「人のふみ行うべき道」という意味が生まれました。
男女ともに使われる「紀」
明治安田生命の名前ランキングによると「紀」は古くは女の子の名前で使われていました。「ノリ」の響きで1940年に紀子(ノリコ)という名前がランキング1位を獲得するほどでした。
その後は美紀(ミキ)や早紀(サキ)のように「キ」の響きで止め字に使われ始め、もともと男の子にも止め字の「キ」は人気があったので悠紀(ユウキ)や晴紀(ハルキ)、宏紀(ヒロキ)のように徐々に男の子の名前でも使われるようになっていきました。
一方で、男の子、女の子どちらの名前にも使われるため、「性別が分かりにくい……」という声もあるようです。性別の分かるような「響き」や「漢字の組み合わせ」になるよう一工夫してあげてくださいね。
「紀」にはどんな願いや想いが込められる?
「紀」にはどのような願いや想いを込められるのでしょうか。漢字から受ける印象をもとに確認していきましょう。
「紀」がもつ「正す」「人のふみ行うべき道」の意味からは、人としての道を外れない「誠実」な様子がうかがえますね。
また、「しるす、書く」の意味や、旅日記を意味する「紀行」という熟語からは「文学的」、旅で感じる「新鮮でワクワク」な気持ち、「ロマン」などのイメージも出てきます。
ここから願いや想いを込めるなら「誠実」なイメージを活かして「まっすぐで素直な子に成長してほしい」と考えられます。
「文学的」「新鮮でワクワクする」「ロマン」のイメージを活かせば「文学の才能が開花するように」「毎日ワクワクした気持ちで過ごしてほしい」「小さな発見でもいつも新鮮に受け止められるおおらかな子に」などの願いを込めることもできます。
どんな子供に成長してほしいのか想像を膨らませて、「紀」のイメージに重ね素敵な願いを込めてあげてください。その願いはきっと子供の成長の糧になるはずですよ。