悟の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「危険を悟る」「失敗を悟られない」など日々の生活の中でも時々見かける「悟」の字。ほかにも宗教の言葉で「悟り」と使われることがあります。この「悟」とは一字でいったい何を表す漢字なのでしょうか。想いの込もった名前を考えられるように、「悟」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「悟」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | ゴ |
訓読 | さと(る) |
名乗り | さとし、さとる、のり |
意味 | 1. 迷いが覚める。理解する
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由来/ 成り立ち |
「吾」は神聖な器の上にフタをかぶせた様子を表し、神様への願いを閉じ込め「(祈りの効果を)守る、防ぐ」の意味がある。これに「心」を意味する「忄」を合わせ、「心の明るさを守る、迷いをしりぞける」の意味に。 |
説明の 仕方 |
覚悟の悟、「サトル」 |
「悟」の意味や由来は?
「悟」は「迷いが覚める、理解する」などの意味をもつ漢字です。これらの意味は「気付く、察知する」と言い換えることができ、冒頭の「危険を悟る」「失敗を悟られない」などもこの意味で使われています。
意味の由来は漢字を「忄(りっしんべん)」「五」「口」の3つに分解すると見えてきます。「口」は神様へのお祈りに使う器の形を表し、その器の上に置くように「五」があります。「五」は木を交差させて二重になっているフタを表現し、ここから「吾」には神様への願いを閉じ込めるように「(祈りの効果を)守る、防ぐ」の意味があります。
さらに「心」を表す「忄」を組み合わせることで、「悟」は「心の状態を守る→心の明るさを守る、迷いをしりぞける」様子を表したのです。
その後、「迷いが覚める、理解する」の意味が派生し、たんに表面的な理解を指すだけでなく、「真理を理解すること」を表すようになり、「悟りを開く」「悟りの境地」のように仏教の言葉としても見られるようになりました。
「ゴ」の響きで人気の「悟」
明治安田生命の名前ランキングによると、「悟」は男の子の大悟(ダイゴ)という名前で2007~2012年の6年間で5回ランクインするなど名付けに人気の漢字です。「ゴ」の響きで止め字に使われる例が多く、匠悟(ショウゴ)や圭悟(ケイゴ)、真悟(シンゴ)などが考えられます。
「サトル」の響きを縮めた「サト」の響きを使えば、女の子の名前も考えられますよ。その場合は美悟(ミサト)や千悟(チサト)のように女の子らしい響きになるように漢字を組み合わせてあげるのがポイントです。
「聡明」な印象を与える「悟」
「悟」は「迷いが覚める、理解する」の意味から、「悟るのが早い」「○○の真髄を悟る」と「気付く、察知する」ような意味合で使われ、「知的で聡明」なイメージとともに些細なことに気づくことのできる「繊細さ」のイメージをもっています。
また、仏教における「悟」は人知を超えた高いレベルで物事を理解する様子を表し、ちょっとやそっとのことでは微動だにしない「芯の強さ」「おおらかで落ち着いた」様子が連想されます。神様という高貴な存在に通じ、真理を「悟る」様子は「神聖」で「清らか」な雰囲気も感じられますね。
現存する最古の漢字辞典『説文解字』の中では、「悟」は「覚(さと)るなり。心に従ひ吾(われ)を声とす」と説明がされています。自分の気持ちに耳を傾け、自問自答する姿が想起されます。この自分との対話の先に、仏教でいうところの「悟りの世界」があったのかもしれませんね。
「悟」にはどんな願いや想いが込められる?
「悟」を名前に使うなら、ぜひ願いや想いも込めてあげたいですね。
先ほどのイメージを活かすと、「知的で聡明」「繊細さ」からは「知的で賢い子に育ってほしい」「判断力の優れた子に」「周囲を見渡し、先んじて行動のできる子になってほしい」と願いを込められます。
また、「芯の強さ」「おおらかで落ち着いた」「神聖」「清らか」なイメージをもとに「本質を見極め、自ら道を選んで進んでいける子に」「動じず、おおらかな心をもった子に」と表現することもできますよ。
「悟」は「聡明」で落ち着いた印象のほかに、心の奥底から湧き出る「理解力」や「包容力」も感じさせてくれる漢字です。ぜひ「悟」を使って素敵な赤ちゃんの名前を考えてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
圭悟(ケイゴ)
匠悟(ショウゴ)
真悟(シンゴ)
大悟(ダイゴ) など
美悟(ミサト)
千悟(チサト) など