遥の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「遥」は「ハル」「ハルカ」の読みで名前によく使われます。しかし「遥か」といえば「距離的な遠さ」を感じさせ、どことなく悪い印象をもつ人もいるかもしれません。「遥」を名前に使う場合にはどのように使われるのか、素敵な名前を考えられるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「遥」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 12画 |
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音読 | ヨウ |
訓読 | さまよ(う)、とお(い)、はる(か) |
名乗り | すみ、のぶ、のり、はる、はるか、みち |
意味 | 1. 距離的・時間的に隔たっている。遠い
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由来/ 成り立ち |
古くは「遙」と書いた。「䍃」は「細く長い」の意味で、これに「道」を表す「辵」を組み合わせて「道が細く長く続いている」様子を表現した。 |
説明の 仕方 |
「遥か遠い」の「遥か」 |
「遥」の意味や由来は?
「遥」は「距離的・時間的な隔たり」を表現する漢字です。これは「遥」の旧字体である「遙」から由来を読み解けます。
右側にある「䍃」は「缶の上に肉が乗っている」様子を描いたといわれています。缶の細い口から肉を入れる様子を想像して、「細く長い」と連想させ、これに道を表す「辵」を組み合わせて「道が細く長く続いている」様子を表現したのが「遙」です。ここから「長い」「遠い」などの意味が生まれました。
「遥」を使った定番の名前は「ハルカ」?
「遥」の字からはすぐに「ハルカ」の響きを想像しますね。女の子の名前でよく使われ、一文字名前で遥(ハルカ)や縮めた「ハル」の響きに合わせて遥香、遥華、遥夏、遥佳など様々な組み合わせを考えられます。
明治安田生命の名前ランキングによると中でもシンプルな一文字名前の「遥」がもっとも人気。他には遥日(ハルヒ)、遥菜(ハルナ)、美遥(ミハル)などが考えられます。
女の子に使われる印象が強いかもしれませんが、男の子の名前にもよく使われます。「ハル」の響きがあるので人気の響き「ハルト」に当てられるからです。遥斗、遥翔(ハルト)と当てたり、他には遥真(ハルマ)、遥希(ハルキ)のように使われます。
「遥」を使った名前は同ランキングによると2004~2015年の12年間で男の子が11回、女の子が8回ランクインし、どちらにも人気がある様子がうかがえます。
【「ハル」の響きをもつ漢字】
「悠」「陽」「元」「春」「晴」など
「遥」がもつイメージは?
「遥」は「距離的・時間的な遠さ」の意味から、「スケールの大きさ」「壮大さ」ととらえられます。また、広々とした様子はスペースや境界にとらわれない「自由な存在」と連想することもできます。
「遥」を使った言葉に「逍遥自在(ショウヨウジザイ)」という四字熟語があります。これは「世間から離れ、自由に楽しむこと」を意味し、距離があることで周囲の影響を受けず「マイペース」「のんびり」と連想することができそうですね。
「遥」はのびのびとおおらかな子に
先ほどのイメージをもとに「遥」の一字に願いや想いを込めてあげてください。
「スケールの大きさ」「自由な存在」のイメージから「影響の範囲をどんどん広げていってほしい」「世界で活躍のできる子に」「無限の可能性を秘めた人になってほしい」などの願いを込められます。
「マイペース」「のんびり」のイメージから「大きな心で優しい子になるように」「自分らしく周囲に流されない子に」などと表現することもできそうです。
「遥」の漢字を名前に含んだ子は独特の空気感をまとったおおらかな子供に育ってくれそうです。「遥」の一字に素敵な願いを込めて名前を考えてあげてくださいね。