菜の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「菜」は「優菜(ユウナ)」「愛菜(マナ)」など女の子の名前で「ナ」の止め字によく使われます。明治安田生命の名前ランキングではトップ5に入る人気の漢字です。「ナ」の響きに当てられる「奈」や「那」など他の漢字とも比較しながら、素敵な名付けができるように「菜」の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「菜」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
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音読 | サイ |
訓読 | な |
名乗り | よし |
意味 | 1. 野菜。青物
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由来/ 成り立ち |
「采」は木の上に爪(手)があり、木の実を手でとる情景を表現。これに「艹(くさかんむり)」を組み合わせて、「畑に実った野菜を収穫する様子」を表す。 |
説明の 仕方 |
野菜の菜 |
「菜」の意味や由来は?
「菜」は食用の植物、つまり「野菜、青物」を意味します。これは漢字の形をよく見ると由来が分かります。
「采」は木の上に爪(手)が描かれ、木の実を手でとる場面を表現しています。これに「艹(くさかんむり)」を組み合わせ、「畑に実った野菜を収穫する様子」を表しました。ここから「野菜」の意味が生まれ、その野菜を調理した「おかず」の意味も生まれたのです。
「菜」を名前に使ってもいいの?「菜の花」のイメージがある?
「菜」は「野菜」や「おかず」の意味だけで考えると、あまり名前向きの漢字ではないように思うかもしれません。ただ、「菜」を名付けに使う人の多くは、「菜の花」のイメージを活用しているようです。
菜の花
「菜の花」はアブラナ科アブラナ属の「アブラナ」、または「セイヨウアブラナ」を指します。「アブラナ」は漢字で「油菜」と書き、文字通り食用油の原料として世界中で栽培されています。
春には黄色い花を咲かせることで知られ、その黄色い花は「油菜の花」と呼ばれました。その後、単に「菜の花」だけで黄色い花を指すように変化したのです。
黄色い菜の花は鮮やかでエネルギッシュな印象を与えることから、花言葉は「快活」「明るさ」「豊かさ」。俳句で「春」の季語にもなっているので、春生まれの子に「菜」を当てる人もいます。
女の子に大人気の「菜(ナ)」!
「菜」が女の子の名前に使われる場合は、そのほとんどが「ナ」の響きです。菜々子(ナナコ)、日菜子(ヒナコ)、莉菜(リナ)など組み合わせの自由度が高く、かわいらしさも表現できるため非常に人気があります。
明治安田生命の名前ランキングでは数多くの漢字の中から、2010~2015年の6年間連続でトップ5に入る人気ぶりで、2012~2014年の3年間にかぎっては2位にランクインするほどでした。(ちなみに1位は「愛」です。)
同ランキングで陽菜(ヒナ、ハルナ)、結菜(ユナ、ユイナ)、愛菜(マナ、アイナ)の名前は特に人気があり、2008~2015年の間は女の子名前でこれらのどれかが1位ないし2位にランクインしています。
「菜」は「奈」や「那」とどう違うの?
「菜」と同じく、女の子の名前で「ナ」の響きに当てられる漢字は、他にも「奈」や「那」があります。どちらもよく使われるので、どの漢字を当てるか迷う人もいると思います。
「菜」には以下のような特徴があるので、どれを選ぶか考えるときの参考にしてください。
【「菜」の特徴】
・画数が11画(奈は8画、那は7画)
・2014年の名前ランキングで2位(奈は7位、那は22位)と、最も人気がある。
・曲線が多く、柔らかい印象を与える。
・黄色い「菜の花」を連想し、明るく元気な印象を与える。
・「春」の季節感を表現できる。
それぞれの違いを理解して、ふさわしい漢字を選んであげてくださいね。
「菜」にはどんな願いや想いが込められる?
響きや使い勝手のよさから「菜」を名前に使ってみたい人は、ぜひ「菜」の一字にも願いや想いを込めてあげてください。
「快活」「明るさ」「豊かさ」の花言葉を活かして「元気いっぱいな子になるように」「何があっても前向きに過ごしてほしい」「健やかに成長してほしい」などの願いを込めることができます。
生まれてくる子供には元気いっぱい健康に過ごしてもらいたいのが親心です。「菜」を使って素敵な名前をプレゼントしてあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
彩菜(アヤナ)
杏菜(アンナ)
仁菜(ニナ)
妃菜(ヒナ)
愛菜(マナ)
結菜(ユナ、ユイナ)
優菜(ユナ、ユウナ)
莉菜(リナ)
玲菜(レイナ)
菜々子(ナナコ)
陽菜乃(ヒナノ) など