悠の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「悠」は、明治安田生命が毎年発表している男の子の名前人気ランキングで、常に上位にランクインする人気の漢字です。「悠」を使った名前の人は身近にいるかもしれませんが、意味や由来を知れば名前に使いたくなる理由がわかりますよ。ただし、人気漢字ならではの注意点もあります。「悠」の名付けのポイントについて詳しくご説明します。
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「悠」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 11画 |
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音読 | ユウ |
訓読 | ユ |
名乗り | ちか、ちかし、なが、はるか、ひさ、ひさし |
意味 | 1. 想う
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由来/ 成り立ち |
「攸(ユウ)」の文字に「心」を組み合わせた漢字。みそぎで心が清められ、心がゆったり落ち着く様子を表す。 |
説明の 仕方 |
悠々自適の悠 |
「悠」の意味や由来は?
「悠」は精神的に「ゆったりしている様子」や、物理的・時間的に「遠い状態」を意味する漢字です。その由来は、漢字を「攸(ゆう)」と「心」に分解するとよくわかります。
「攸」は「亻」と「攵」がどちらも人を指し、人の背中にもう一人が水をかけて洗い流している様子を表し、「みそぎをして体を清める」という意味があります。この「攸」に「心」を組み合わせて、「悠」は身も心も清められて「心がゆったりと落ち着いた様子」や「気の長い様子」を表すようになりました。その後、「ゆったりしている様子→心が広く寛容」と派生し、物理的・時間的な広さ・遠さを表すようになり、「遠い、はるか」という意味にもなりました。
後々には、遠くにいる人に思いを馳せるという意味にも使われるようになりました。
男の子に大人気の「悠」!
「悠」は男の子の名前に使われる漢字として、近年人気が出ています。明治安田生命の名前ランキングによると、2015年には悠真(ユウマ)が2位、悠翔(ユウト、ハルト)が9位とトップ10に2つも「悠」を使った名前がランクインしているほどです。
その人気の理由は「悠」がもつ「ユウ」「ハル」の2つの名乗りにあります。同ランキングの中で、名前に人気の響きを見ていくと、2015年は「ユウマ」が10位、「ユウセイ」が7位、「ユウト」が3位、「ハル」が11位、「ハルキ」が4位、「ハルト」が1位と「ユウ」も「ハル」も大人気の響きであることが分かります。そのため「悠」を当てられることが多く、人気上位の漢字となったわけです。
「悠」は、ポジティブな意味や読みのやわらかさから、女の子の名前にも使われます。「ユウ」という読み方だけではなく、頭文字だけとって「ユ」と読ませ、悠花(ユカ)や悠菜(ユナ)、実悠(ミユ)という名前がよく見られます。また、「悠」の1字で「ハルカ」と読ませたり、「カ」の部分だけに別の文字を当てて悠佳(ハルカ)と読ませたりする方法も増えています。
【「ユウ」の響きをもつ漢字】
「裕」「優」「佑」「郁」「結」など
【「ハル」の響きをもつ漢字】
「陽」「玄」「遥」「晴」「春」「榛」など
「悠」のもつイメージは?
「悠」は、漢字の意味通り、ゆったりとした様子から「落ち着きがある」「おおらか」などのイメージを想起させます。「悠久の大地」といった使われ方があるように、スケールの大きさも感じ、ポジティブな印象を受けます。
ただし、「ユウト」や「ハルト」のように「悠」をつかった名前は、2004年以降男の子の名前ランキングでベスト3に常にランクインしています。漢字の組み合わせは様々ですが、呼び名が友達とカブりやすい点は覚えておいてくださいね。
名前に「悠」が付く子は大器晩成?
「悠」がもつ「落ち着きがある、おおらか」といった意味に「はるか、とおい」といった物理的・時間的な広がりの意味も重ねて、「おおらかな気持ちで、人生をゆっくり歩んでほしい」という願いを込めることができますね。のんびりとして慌てないという様子から、「マイペースに自分の道を進む子供になってほしい」という願いを表現することもできそうです。
名前に「悠」の漢字をつけた赤ちゃんは、ゆっくりと着実に成長してくれそうです。いつかは大きなことを成し遂げる大器晩成型の子かもしれませんので、時間をかけて成長していく様子を見守ってあげてくださいね。
【組み合わせて使われる漢字】
悠斗(ユウト、ハルト)
悠翔(ユウト、ハルト)
悠仁(ユウト、ハルト、ユウジン)
悠真(ユウマ、ハルマ)
悠汰(ユウタ、ハルタ)
悠希(ユウキ、ユキ、ハルキ)
悠莉(ユウリ、ユリ) など