睦の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「睦」は「ムツ」「ムツミ」の個性的な響きで名前によく使われます。「親睦を深める」「仲睦まじい」など「睦」を使った言葉からは「仲の良い」雰囲気を感じられますね。この「睦」を使って素敵な名前を考えられるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「睦」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 13画 |
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音読 | ボク |
訓読 | むつ(む) |
名乗り | あつし、ちか、ちかし、とき、とも、のぶ、まこと、む、むつみ、よし、りく |
意味 | 1. 親しくする。仲良くする
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由来/ 成り立ち |
「目」は目、「坴」は寄せ集まるの意味で、組み合わせて「目が寄せ集まる」の意味から、転じて「親しくする」となった。 |
説明の 仕方 |
親睦の睦 |
「睦」の意味や由来は?
「睦」は「親しくする、仲良くする」などの意味をもつ漢字です。この由来は「目」と「坴」のヘンとツクリに分解すると見えてきます。
「坴」はさらに分解すると「圥」と「土」に分かれ、「圥」は「盛り上がる」の意味があり、これに「土」を組み合わせて「(土が)盛り上がる、寄せ集まる」様子を表しています。「目」はそのまま人の目を表して、「坴」と組み合わせることで「人と人とが目を寄せ集める」情景を表現したのが「睦」です。
ここから、「多くの人が目を寄せ集める→多くの人が寄り集まる→人と人が親しくする、仲良くする」と変化しました。
「ムツ」「ムツミ」の響きで使われる「睦」
「睦」は冒頭でも述べたように、特徴的な「ムツ」「ムツミ」の響きで名前によく使われます。
この響きは男の子、女の子どちらの名前にも使われ、男の子なら睦生(ムツキ)や睦斗(ムツト)、女の子なら一文字名前で睦(ムツミ)や組み合わせて睦美(ムツミ)、睦穂(ムツホ)などの使用例があります。男女どちらにも使われるので、漢字を組み合わせて性別を表現するのがポイントです。
他の使用例は「ム」の響きで歩睦(アユム)や睦月(ムツキ)のように使われたり、「ヨシ」「トモ」などの名乗りがあるので、晴睦(ハルヨシ)や和睦(カズトモ)、睦華(ヨシカ)などが考えられます。
最近では、ツクリの「坴」に「リク」の読みがあることから「睦=リク」と読ませた名前も見られます。
仲の良さがうかがえる「睦」
「睦」の一字にはどのようなイメージがあるでしょうか。「親しくする、仲良くする」という意味をさらに想像を膨らませて考えてみましょう。
「親しくする、仲良くする」様子は友達、家族、恋人など周囲の人との関係性を表し、問題が起こらずに「穏やか」で「調和や調整がとれて和やか」な情景が思い浮かびます。人間関係が良好であることをうかがえますね。
また、1月は和名で「睦月」といいます。1月生まれの子供にはもってこいの漢字といえそうですね。
「睦」にはどんな願いや想いが込められる?
「睦」がもつイメージを、子供の成長した姿と重ねて願いや想いを込めてあげましょう。
たとえば「つながりを大切に生きてほしい」「これから出会う人を大切に」「成長して自ら仲の良い家庭を築けるように」と願いを込めることができます。
「穏やか」「調和や調整がとれて和やか」のイメージを活かせば、「人の意見も中立的に聞ける人に」「周囲が円滑になるように細かい部分まで気が回せる働き者に」などが考えられます。
「睦」の一字が名前に含まれると、その子が周囲の人たちと仲良くする様子を想像できますね。「睦」を使って素敵な名前を贈ってあげてください。