環の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「タマキ」という特徴的な響きで名前に使われる「環」。古くは明治時代から一文字名前に使われていました。最近では音読みの「カン」にほかの漢字を組み合わせて使われることも増えているようです。どういった読み方があるのかもまじえて、「環」の意味や由来など、素敵な名前を考えるポイントをご説明します。
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「環」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 17画 |
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音読 | カン |
訓読 | たまき、めぐ(る)、わ |
名乗り | たま |
意味 | 1. たまき。璧の一種
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由来/ 成り立ち |
「(驚いて)周囲をぐるりと見渡す」様子を表す「睘」と「玉器」を表す「王」を組み合わせて、「環」は「輪の形をした玉(ぎょく)」を意味する。 |
説明の 仕方 |
環境の環 |
「環」の意味や由来は?
「環」はもとは「輪、輪状のもの」の意味をもった漢字です。これは、ツクリにある「睘」に注目すると由来が分かります。
「睘」は「袁」と「罒」を組み合わせた漢字で、「袁」は「周囲に丸くめぐらす様子」を表し、「罒」は「目」を表します。これらを組み合わせて「睘」は「(驚いて)周囲をぐるりと見渡す」様子を表し、さらに「宝石、玉器」を表す「王」を加えて「環」は「輪の形をした玉(ぎょく)」を指しました。
ここから「巡る、囲む、回る」のように、ある1点をとりまく周りを表す意味が生まれました。「環境」とは「あるものの周囲」を表しますし、「循環」と使えば「ひと周りしてもとの場所に戻ること」を意味しますね。
「環」は名付けでどう使われる?
「環」は男の子、女の子どちらの名前にも使われる漢字です。中でも特徴的な「環(タマキ)」の一文字名前は女の子に使われることが多いようです。「環(タマキ)」という言葉は「腕輪、輪形の装飾品」の意味があるため、宝石を連想することから女の子に使われることが多いようです。
また、音読みの「カン」の響きは近年人気があり、明治安田生命の名前ランキングによると、2015年に「環那(カンナ)」の名前がランクインしています。宝石を連想させる「環」と、美しいという意味の「那」は綺麗な漢字の組み合わせとして人気があるようです。
男の子に使うなら、環太(カンタ)や環人(カント)、環太郎(カンタロウ)など「カン」の響きを使ったり、「ワ」の響きを使った翔環(トワ)なども考えることができます。
「環」を使った言葉はどんなものがある?
金環日食の様子
「環」は「輪状のもの」を表す漢字です。そのため、太陽が月によって覆われて見えなくなる現象を「金環日食(きんかんにっしょく)」、宇宙の惑星のなかには周囲に「環(わ)」がついた星もあります。最も有名なものは「土星の環」です。
私たちの身近では、人間や生物をとりまく下界である「環境」、一回りして元に返ることを繰り返す「循環」などの言葉があるように、 「環」は周りをぐるりとまわっている様子から、「つながったもの」や「強い結びつき」、「調和」を連想させます。ここから、「人と人とのつながり」「手と手を取り合う」情景を思い浮かべる人もいます。昨今の自然災害をきっかけに、あらためて「人と人との結びつき」を意識して「環」を赤ちゃんに贈ったという人もいるそうですよ。
つながりを感じさせる「環」を赤ちゃんの名前に贈る
「環」の一字を赤ちゃんの名前に贈るなら、願いや想いも込めてあげたいですね。
「つながり」を連想させることから「誰とでも仲良くできる人になってほしい」「協調性のある人に育ってほしい」と願いを込めるケースが多いようです。
さらに、「輪」を意味することから「人の輪を築き、人間関係を広げてグローバルで活躍できる人になってほしい」と願いも込められます。活躍の場を広げ、地域社会に貢献し、さらには世界に羽ばたいていけるような未来を願う気持ちが込められます。
漢字がもつ意味やイメージを理解し、「環」の「つながり」を活かした素敵な名前を考えてあげてくださいね。