那の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「那覇」や「那須」などの地名で目にする「那」の漢字。名前でも「ナ」の読みで女の子に使われる機会が増えてきましたが、どういった意味があるのか気になりますね。「那」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「那」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 7画 |
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音読 | ダ、ナ |
訓読 | なん(ぞ) |
名乗り | とも、ふゆ、やす |
意味 | 1. 多い
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由来/ 成り立ち |
古くはヘンに「冄(ゼン)」という文字が当てられていた。「冄」は糸や毛が多くしなやかに垂れている様子を表し、ツクリの「阝」は「特定の土地」を表す。2つを合わせて「しなやかで美しい村」の意味に。 |
説明の 仕方 |
沖縄県の那覇の那 |
「那」の意味や由来は?
「那」には、「多い」「美しい」という意味があります。もともとは古い中国の地名を表す漢字で、ヘンには「冄(ゼン)」という漢字が使われていました。「冄」は糸や毛が多くしなやかに垂れていることを表し、ツクリの「阝(おおざと)」は「特定の土地」を表し、2つを組み合わせて「しなやかで美しい村」を指していたとされます。そこから「冄」がもつ「多い」「美しい」の意味だけが残りました。
現在では花が美しく茂って盛んな様子を表す「阿那(アダ)」という言葉で使わることがあります。
ちなみに、辞書を調べると「那」には反語や疑問を表す意味もあります。これは「なんぞ」という疑問や反語を表す言葉に対して、たまたま「那」が当てられたことに由来します。
女の子の名前で人気の「那」
「那」は「ナ」の響きで女の子の名前によく使われ、明治安田生命が発表する名前ランキングによると、2010年~2015年の間トップ20前後に入るほどの人気です。人気の背景には「ヒナ」や「ユナ」など、「ナ」の響きをもつ名前に人気が出たのがきっかけです。「ナ」には「奈」や「菜」が当てられることが多かったのですが、ここ数年で他の子の名前と差別化するために「那」が使われ始めたようです。
「那」を「ナ」の響きで使う場合は、女の子なら妃那(ヒナ)や優那(ユナ)、那奈美(ナナミ)、男の子なら聖那(セナ)や那央(ナオ)のように使われます。「ナ」以外に「ハル」「ヤス」の名乗りもあります。
「那」は「奈」や「菜」と何が違う?
「那」と同じ響きをもつ「奈」や「菜」は、女の子の名前で使われる漢字の中でもトップ10に必ず入る人気漢字です。「ナ」の響きにどの漢字を当てるかは悩みますね。「那」にはそれぞれの漢字とは違う以下4つの特徴があるので、名付けで使う場合の参考にしてください。
- 男の子でも使いやすい
- 漢字がヘンとツクリで縦に割れる
- 漢字の意味が少なく、主張しない
- 画数が7画(奈8画、菜11画)
「那」は組み合わせる漢字を大切に
「那」はそれほど強い意味をもつわけではないので、あくまでも響きに添える字として使われます。そのため、名付けに使うときには組み合わせる漢字をメインにして願いや想いを込めてあげてください。組み合わせる漢字とあわせて、「那」がもつ「多い」「美しい」などの意味を添えてあげるのもいいかもしれません。
「那」はメインの漢字を引き立たせてくれる漢字です。「ナ」の響きをもつ他の漢字「奈」「菜」などとの使い分けも考えながら、素敵な名前を考えてあげてくださいね。