丞の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「スケ」の響きをもつ漢字の中でも特徴的でインパクトのある字面の「丞」。「ジョウ」「ショウ」といった名付けに使えそうな響きももっており、様々な名前を考えられそうですが、そもそもどんな意味をもつ字かご存知ですか?「スケ」と読むほかの漢字との違いにも触れながら、「丞」を使った素敵な名前を考えられるように名付けのポイントをご紹介します。
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「丞」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 6画 |
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音読 | ショウ、ジョウ |
訓読 | たす(ける) |
名乗り | すけ、すすむ、たすく、つぐ |
意味 | 1. 助ける。補佐する。助け
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由来/ 成り立ち |
ひざまずく人を表す「卩」、深い穴を表す「凵」、左右の手を並べた形を表す「収」を組み合わせて「(穴に落ちた人を)ひざまずいて救い上げる」情景を表現している。 |
説明の 仕方 |
蒸気機関車の「蒸」から「艹(くさかんむり)」と「灬(れっか・れんが)」をとった漢字 |
「丞」の意味や由来は?
「丞」の成り立ちは少し分かり難く、「卩」「凵」「収」を組み合わせた字だといわれています。それぞれ、「卩」がひざまずく人、「凵」は深い穴、「収」は左右の手を並べた形を表しており、3つを組み合わせることで「(穴に落ちた人を)ひざまずいて救い上げる」情景を表現したのが「丞」です。ここから「助ける」の意味が生まれ、古くは、王を助ける政治の重要人物を「丞相(じょうそう)」と呼んでいました。『三国志』が好きな人であれば、魏の武帝・曹操(そうそう)がこの「丞相」という位であったことを知っている人もいるかもしれません。
「丞」は男の子に使える読み方をたくさんもつ漢字
「丞」はほとんどが男の子の名前に使われ、一文字名前で丞(ジョウ、タスク)や「スケ」の響きに漢字を組み合わせて奏丞(ソウスケ)、泰丞(タイスケ)、佑丞(ユウスケ)、諒丞(リョウスケ)など、古風な三文字名前として心之丞(シンノスケ)、龍之丞(リュウノスケ)と様々な組み合わせの名前を考えることができます。
中でも「スケ」の響きは「介」「輔」「亮」などが有名ですが、「丞」は字面が特徴的で印象に残りやすいため「名前に使いたい!」と考える人が少しずつ増えてきています。
「丞」と「介」「輔」の違いは?
「丞」と似たような使われ方をする漢字には「介」や「輔」があります。すべての漢字に共通するのは「助ける」の意味があることです。ここから、政治制度で王を「助ける」補佐役に対してこれらの漢字を使った位が与えられ、上から二番目の位が「介」「輔」の「スケ」で、三番目が「丞(ジョウ)」でした。
位の高さと関係しているのかは不明ですが、名付けでも「介」や「輔」の使用頻度が多くなっています。ウラを返すと「丞」は新鮮な印象を与え、友達ともカブりにくい漢字といえるかもしれません。
「丞」に願いを込める
「丞」は漢字の成り立ちや「助ける」の意味から、「正義感が強い人に」「困っている人を見過ごさない優しい人に」「相手の気持ちを考えられる人になってほしい」と願いを込めて名付けに使われます。
また、「王の補佐」「丞相」のイメージから「知力で人を動かせる人に」などと願いを込めることもできそうですね。
どこか古風な印象をもつ「丞」。意味や由来、漢字の特徴を知って素敵な名前を考えてあげてくださいね。
奏丞(ソウスケ)
泰丞(タイスケ)
佑丞(ユウスケ)
諒丞(リョウスケ)
心之丞(シンノスケ)
龍乃丞(リュウノスケ) など