泰の意味は?名付けのポイントを徹底解説!
「泰」を使った熟語には「天下泰平」「安泰」などがあり、「ゆったり穏やか」な印象を与えます。その穏やかな雰囲気から名前にもよく使われますが、一文字だけでどのような意味をもつかご存知ですか?「泰」を使って素敵な名付けができるように漢字の意味や由来、名付けのポイントをご説明します。
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「泰」漢字の読みや画数の基本情報
画数 | 10画 |
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音読 | タイ |
訓読 | やす(らか) |
名乗り | あきら、た、だい、とうる、とおる、ひろ、ひろし、やすし、ゆたか、よし |
意味 | 1. 大きい。広い
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由来/ 成り立ち |
「泰」は、人が両手を広げた様子を表す「大」と、両手を表す「廾」、水を表す「水」の3つから成り、「たっぷりの水で洗い流す」様子を示す。 |
説明の 仕方 |
安泰の泰 |
「泰」の意味や由来は?
「泰」は「きわめて大きい」「豊か」「甚だしい」などの意味をもちます。
「泰」は「大」「廾」「水」の3つが組み合わさってできた漢字です。「大」は人が両手を広げている様子で、「廾」は両手を表し、「水」はそのまま水の意味で、組み合わせると「たっぷりの水で洗い流している様子」を表現できます。そこから「たっぷりある→満ち足りている→豊か」のようにイメージを連想させて様々な意味が生まれました。
ちなみに、男の子の名前の止め字でよく使われる「太」は、「泰」が省略されてできた漢字で同じ意味をもちます。
「泰」で人気が増している「タイ」の響き
「泰」は「ヤス」「ヤスシ」の響きで使われるのが一般的でしたが、最近では「タイ」の響きが人気です。明治安田生命の名前ランキングでは2007、2010、2012、2014年で、泰輝(タイキ)、泰生(タイキ、タイセイ)、泰雅(タイガ)などがランクインしました。
また、「タイ」を縮めると「タ」と読めるので、人気の止め字「タ」に当てることもできます。ただし、「太」「汰」「大」「多」に比べて画数が多くなるので、組み合わせる漢字はシンプルなものにするのがおすすめです。
男の子に使われていた「ヤス」の響きは、引き続き女の子に使われています。泰葉(ヤスハ)や泰菜(ヤスナ)と使われたり、「ヒロ」の響きで千泰(チヒロ)、泰海(ヒロミ)のように使われたりします。
「泰」にはどんな願いや想いが込められる?
「泰」を使った熟語に「天下泰平」があります。世の中が穏やかに治まることを意味するので、ここから「安らかで平和」な様子を想像できます。漢字がもつ「たっぷりで満たされている」の意味からは、心が満ちて「安心感がある」「おおらか」な印象も思い浮かびますね。
また、中国には世界遺産にもなった「泰山(タイザン)」という山があり、古くは国を治めた帝王が儀式を行う神聖な山でした。北斗七星を表す「北斗」と組み合わせて生まれた「泰山北斗」という四字熟語は、人々に仰ぎ見られるような「仰ぎ尊ばれる人、その道で特に優れた人」を指す言葉として使われるので、そこからイメージをふくらませることもできますね。
様々な言葉から連想させて「いつでも平常心を保ったおおらかな子に」「穏やかな人生を願って」「包容力のある子に成長してほしい」などの願いを込めることができますね。「泰山北斗」から「おおらかで仁徳があり、人々から尊敬される存在になってほしい」と想いを表現することもできそうです。
子供が穏やかな人生を送ってくれることは、何よりの幸せです。そんな平穏無事な願いを「泰」の一字に込めて、素敵な名前を赤ちゃんにプレゼントしてあげてください。
【組み合わせて使われる漢字】
泰雅(タイガ)
泰貴(タイキ、ヤスキ)
泰輔(タイスケ)
泰成(タイセイ、ヤスナリ)
泰智(タイチ)
泰斗(タイト、ヤスト)
泰之(ヤスユキ) など